霧雨の中、立山散策 1日、夏山開き

風雨の中を散策する観光客=30日午後0時半、立山・室堂

  ●最高気温12.2度

 1日に夏山開きを迎える北アルプス・立山は30日、激しい風雨に見舞われ、室堂(2450メートル)周辺では霧雨が降る中を観光客が散策した。

 室堂観光案内所によると、室堂周辺の最高気温は12.2度で、最低気温は11.8度。風速は4.2~6.5メートルだった。天候が良い時の視界は20~30キロ先を見渡せるが、30日は100メートルとなり、「みくりが池」の絶景も白くかすんだ。

 登山道の散策客はまばらで、風で折れた傘を持ち歩く人や、かっぱを着込んだ観光客の姿が見られた。シンガポールから来たテリー・ウンさん(34)は「山の景色や雪の壁を見たくて雨がやむのを待っているが、難しそうだ」と肩を落とした。群馬県吉岡町から初めて訪れた会社員村島教正さん(62)は、「雨と横風がひどく、バスから室堂に下り立ってすぐ、散策は諦めた。天気のいい時にみくりが池を見たい」と話した。

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