手打ち1000食、氷見で振る舞い そば打ち愛好者「ちーむ富山」 家族連れ笑顔、おいしい

手打ちそばを味わう家族連れ=氷見市漁業文化交流センター

 富山県内のそば打ち愛好者でつくる「ちーむ富山」が30日、能登半島地震で大きな被害を受けた氷見市の復興へ願いを込め、市漁業文化交流センターで冷やしたぬきそば千食を振る舞った。多くの家族連れらが手打ちそばを味わい、笑顔を広げた。

 地震から半年となるのを前に、被災した市民らに元気になってもらおうと、上市そば道場、九頭龍工房ひみそば道場、立山そば倶楽部、富山そば研究会、万葉そばの会の5団体が全国こども食堂支援センター・むすびえや氷見市観光協会の協力を得て企画した。

 メンバー43人が前日に続いて国産のそば粉を石臼挽きして手打ちし、釜でゆでた後に冷やして無料で提供した。訪れた親子らはそばに舌鼓を打ち「おいしい」と喜んだ。会場では知的障害者楽団ラブバンドのコンサートが開かれ、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」などの音色が響いた。

 立山そば倶楽部(富山市婦中町)の水口久雄代表は「皆さんの笑顔と『おいしい』という声が最高のご褒美です」と話した。

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