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中日の2年目右腕・松山晋也投手(24)が急成長を遂げている。3―0で零封勝ちを収めた30日のDeNA戦(バンテリン)で8回に登板し、1イニングを無失点。リーグトップとなる20ホールドを記録して「野球の神様のおかげです。本当に感謝です」と謙虚に語った。
6月は11試合に登板して救援失敗ゼロだった松山について大塚投手コーチは「理にかなったフォームで投げているので故障しづらいと思います。野球に対する取り組み方も素晴らしい。食事や睡眠時間など体調管理にも気を付けて野球にすべてをかけて取り組んでいる。すべてがいいです」とベタ褒め。ホールドポイント(ホールドと救援勝利の合計)も22個と、広島・島内の23個に次ぐリーグ2位につけている。本人は「まだそういうレベルじゃないです」と控えめだが、このまま故障なく登板を重ねていけば初タイトルの可能性も十分だ。
そんな松山が「自分に対してのハッパかけ」として昨季終了後に口にしたのが「9回を取る」――。ライデル・マルティネス投手(27)から守護神の座を奪い取るくらい成長することを目標にしているのだ。「自分が上を目指す過程で見本となるすごいストッパーがいる。ライデルを超えるつもりでいかないと超えられないと思う。そこを超えれば僕もさらに上にいけるのかなと思っています」と〝ライデル超え〟への思いが急成長の原動力となっている。
「今やれることをやっていくだけです」という松山が8回を抑えて守護神・マルティネスにバトンタッチ。その形が増えれば増えるほど中日の借金返済も加速していきそうだ。