柔道家・阿部一二三&詩が「ファミリーヒストリー」で父の思いに涙…。パリ五輪での金メダルを誓う!

7月26日に開幕するパリ五輪で、東京五輪に続く2大会連続金メダルをそろって狙う柔道家・阿部一二三阿部詩きょうだいが、NHK総合で7月15日放送の「ファミリーヒストリー」(午後7:30)に出演する。

「ファミリーヒストリー」は、著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材。「アイデンティティー」「家族の絆」を見つめる、驚きあり、感動ありのドキュメント番組だ。

今回の出演にあたり、阿部の両親は「わが子がルーツを知りたいなら」と取材に協力。父方をたどると、忍耐強さと気骨を持ち合わせた先祖の姿が浮かび上がる。曽祖父は、戦前には神戸でテーラーとして開業。厳しい競争の中、店を繁盛させていたことが判明する。負けん気の強さは祖父から父へ、そして一二三と詩へ受け継がれていた。父は競泳で国体出場を果たしていた。

そして、母方のルーツは奄美大島。日本でも最高峰の絹織物の一つ「大島紬」を生産し、一族には相撲の強者もいた。祖父は、ラグビーや野球で活躍。ポジティブで切りかえの早いところは、一二三や詩も似ているという。父は小学1年生から一二三と二人三脚でトレーニングをし、母はピンチの時にすぐに駆け付けた。家族の支えが2人の何よりの力で、五輪にも“チーム阿部”で挑むのだという。

番組では随所で、一二三と詩が子どものころの秘蔵映像を紹介。録音された両親の声からわが子へのまなざしが伝わる。終盤では、父が秘めた思いを告白。一二三と詩は涙を浮かべ、パリ五輪への決意を新たにする。

収録を終えた一二三選手は、「僕は結構プラス思考で、試合に負けても、落ち込んでいるのは当日くらいです。そのプラス思考やしんどいことを根気強く継続する気質は、やっぱり受け継いでいるなという気がしました。映像を見て新しい目標も出来たし、今後の人生で大切にしたいことも知ることが出来ました」と前向きな姿勢を見せる。

詩選手は「東京五輪の時には無観客試合で、会場で金メダルを両親の首にかけられなかった。その意味ではまだ夢はかなっていないんです。映像を見てパリではいち早くメダルをかけてあげよう、という覚悟が決まりました」と金メダルへの決意を新たにしている。

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