【西武】指揮官は交代したが… 6月成績「6勝15敗1分け」という厳しい現実

厳しい戦いが続く西武・渡辺監督代行

西武は6月30日の楽天戦(楽天モバイル)に1―2と逆転負けを喫し、引き分けを挟んだ連勝は3で止まった。

巨人からトレード加入した松原が2回に先制適時打を放ち、先発したボーは5回1失点で試合をつくった。しかし、打線が7回二死一、三塁などの好機を生かせず。1点を追う9回一死二塁のチャンスでは代走の高松が球足の速い遊ゴロで飛び出し、挟殺プレーの末にタッチアウト…。あと1点に泣いた。

西武にとって同一カード3連勝、そして4連勝は高い壁となっている。パ・リーグ最下位に沈み、借金24を背負うチームが71試合を終えて勝ち越したのはまだ8カードしかない。しかもそのすべてが2勝1敗で3連勝はなし。3連勝も今回を含めてわずか2度目で大型連勝とは無縁の状態となっている。

2度の8連敗に、7連敗と5連敗が1度ずつ。交流戦前の5月26日に松井稼頭央監督(48)の休養によって、指揮を執ることになった渡辺久信監督代行(58)は「巻き返せる試合数(98試合)はある」と宣言し「本当のヤマは9月。それまでに借金を返す」と誓った。ところが、交流戦は4勝14敗と大失速。直近の2カードは先発投手の奮闘と打線のつながりでチーム状態が上向いたかに思われたものの、6月の月間成績が6勝15敗1分けという事実はやはり重い。7月と8月の48試合を2勝1敗で乗り切ったとしても、32勝16敗の借金8が精いっぱいだ。

いずれにしても、渡辺代行が「ウチは追い掛けるしかないわけだから、ファイティングポーズを取っていかないといけない」と話していたように、シーズンのともしびを消さないためにも3連勝どころか3倍以上の大型連勝が求められる。

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