北朝鮮、弾道ミサイル2発を発射 1発は短距離=韓国軍

Ju-min Park Joyce Lee

[ソウル 1日 ロイター] - 韓国軍は1日、北朝鮮が同日朝に短距離弾道ミサイル1発と別の弾道ミサイル1発を発射したと発表した。

韓国軍合同参謀本部によると、短距離弾道ミサイルはソウル時間午前5時05分(日本時間同)ごろ、北朝鮮の黄海南道・長淵付近から北東方向に発射され、もう1発の弾道ミサイルは午前5時15分ごろに同地域から探知された。

1発目のミサイルは約600キロメートル飛行、2発目は約120キロ飛行したという。

合同参謀本部は「われわれは北朝鮮のミサイル発射を、朝鮮半島の平和と安定を著しく脅かす挑発行為として強く非難する」とし、日米当局とミサイルに関する情報を共有していると説明。

「韓国軍は強力な韓米共同防衛態勢の下、北朝鮮の様々な活動を注意深く監視しながら、いかなる挑発にも圧倒的に対応できる能力と態勢を維持していく」とした。

北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は6月30日、日米韓が実施した共同訓練「フリーダム・エッジ」について、3カ国の関係が「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」に発展したことが示されたと非難する北朝鮮外務省の声明を伝えた。

また、北朝鮮が複数の弾頭を搭載したミサイルの開発を目的とした重要な実験に成功したと先週に報じたが、韓国は発射失敗を隠すための「偽り」との見方を示している。

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