月山高原で「小麦」の収穫始まる 刈り取り1週間早く 地元農家が4年前から耕作放棄地を有効活用【山形発】

青空と月山に、実りの黄金色が映えた。
山形・鶴岡市の月山高原では、地元の農家の団体が生産した「小麦」の収穫が始まった。

小麦「ゆきちから」を収穫

麦の穂が熟し黄金色に色づく「麦秋」の景色が月山高原に広がる。小麦の栽培は、増加する耕作放棄地を有効活用しようと、地元の農家で作る「月山高原農地委員会」が4年前に始めた。

現在では40haの畑で、主にパンに使われる主力品種の「ゆきちから」を栽培し、2023年からは「月山の粉雪」のブランド名で小麦粉も販売している。

2023年の秋に種をまき、2024年は2月の高温で穂の出が早く、刈り取りは例年に比べ1週間ほど早いという。

6月27日は、午前9時半すぎから大型のコンバインを使って収穫作業が行われた。

月山高原農地委員会・齋藤一志副会長は「ふすま(ブラン)の味が強く、小麦の味がして良いと評判。耕作放棄地を利用した小麦栽培。今はほとんど耕作放棄地は解消して畑になり、最後のブロックの木を倒して畑にしている。今後は田んぼを畑地化して小麦を栽培したい」と話す。

月山高原の小麦の収穫は天候を見ながら7月上旬まで続き、2024年は80トン以上の収量を見込んでいる。小麦の季節を終えると、高原はひまわりが似合う本格的な夏を迎える。

(さくらんぼテレビ)

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