IMF理事会、対ウクライナ支援で22億ドルの融資承認

David Lawder

[ワシントン 28日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)の理事会は28日、ウクライナへの22億ドル(約3500億円)相当の融資を承認した。融資を巡る4回目の審査が完了したことを受けた。昨年3月に承認された計156億ドル規模の融資枠から供与される。

IMFは声明で、ウクライナは厳しい状況にもかかわらず、拡大信用供与措置(EFF)の下、量的目標を達成したほか、構造的なベンチマークを予定通り、あるいはわずかに遅れだけで実現するなど、好調を維持していると指摘した。

IMFは今年のウクライナの国内総生産(GDP)成長率予想を2.5─3.5%に下方修正した。4月公表の世界経済見通しでは3.2%としていた。ロシアによる侵攻状況の新たな進展を受け、消費者や企業の心理が悪化していることや、攻撃に伴う電力インフラへの打撃を要因に挙げた。

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