バイデン氏交代論、米民主幹部ら否定 大統領選撤退求める声

David Morgan Jarrett Renshaw

[ワシントン 30日 ロイター] - 米民主党幹部は30日、大統領選に向けて27日に行われたテレビ討論会でバイデン大統領(81)が精彩を欠いたことに関連し、候補を交代させる可能性を否定した。

一方、バイデン氏は30日、大統領山荘キャンプデービッドで家族と対応を協議している。米紙ニューヨーク・タイムズによると、家族はバイデン氏に選挙戦を続けるよう促しているという。

バイデン氏の撤退を求める声は27日以降続いており、討論会後に実施されたCBSの世論調査では、同氏が出馬すべきでないと考える民主党員は46%と、2月から10ポイント上昇した。

だが、民主党幹部はバイデン氏撤退の可能性を一蹴した。代替候補の1人と目されるジョージア州のワーノック上院議員はNBCの番組で「絶対にあり得ない」と明言し、「11月にバイデン氏を当選させるのがわれわれの仕事だ」と述べた。

ジェフリーズ下院院内総務はバイデン氏が討論会で苦戦したことを認めつつ、巻き返しの時だと強調した。デラウェア州のクーンズ上院議員もバイデン氏は選挙戦を続ける必要があるとし、トランプ前大統領に勝てるのはバイデン氏だけだと述べた。

民主党幹部らがバイデン氏支持を表明する中、撤退の判断は同氏次第となる。

一方、一部の民主党議員は別の候補を選ぶ可能性を排除していない。ラスキン下院議員はMSNBCで「非常に率直で真剣かつ厳しい話し合い」が党内で行われていると語った。

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