鹿島OBから苦言!佐野海舟にマインツ移籍報道も「他にも2クラブ関心」

佐野海舟 写真:Getty Images

鹿島アントラーズ所属の日本代表MF佐野海舟は、岡崎慎司氏の古巣マインツへの移籍が決定的に。ブンデスリーガ(ドイツ1部)の他クラブも関心を寄せていたとみられる一方、鹿島OBからは移籍金に関する問題点を指摘する声も挙がっている。

佐野の去就を巡っては、日本国内でマインツ移籍の可能性が報じられる中、ドイツ紙『キッカー』が先月24日に「佐野はレアンドロ・バレイロの後釜として、マインツへ加入する」とリポート。移籍金額は日本国内で400万ユーロ(約6億8000万円)と報じられる一方、『キッカー』は100万ユーロ(約1億7000万円)と伝えていた。

マインツ移籍がほぼ確実とみられる中、ドイツメディア『Ligainsider』は先月30日に「マインツ移籍交渉は最終段階に入っている。佐野は(6月30日の)ヴィッセル神戸戦を最後にドイツへ向かう予定だ」とリポート。記事では「佐野にはベルダー・ブレーメンやボルシア・メンヒェングラートバッハも関心を寄せていた」と、マインツが複数クラブの争奪戦を制した可能性も綴られている。

一方、鹿島OBの内田篤人氏は、Jリーガーの海外挑戦における移籍金に着目。佐野の移籍金が過去最高額級であると言われているだけに、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月27日放送開始の「内田篤人のフットボール・タイム」に出演した際、以下のようなコメントを残すなど、格安の移籍金で海外挑戦する選手に厳しい目を向けている。

「Jクラブからフリーで移籍する選手とか多い。Jリーグの会議でも移籍金が少ない、どのように工夫をすれば、海外から移籍金をとれるのか話題になっている。移籍金ゼロで退団するのを悪とは思わないけど、ファン・サポーターも移籍金についてこれだけ理解している。オープンになっているわけだし、クラブのために何かを残すならば、プロの世界なのでお金もある程度残すことも必要。移籍金を残せば、復帰しやすい。別れ方は大事。恋愛と一緒」

町田ゼルビア在籍時から中盤でのボール奪取能力を発揮していた佐野。昨年にA代表デビューを飾るなど、今後さらなる活躍が期待されているだけに、同選手の海外移籍報道に対して前向きなコメントが多く見受けられる。

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