手元の「600円」をどう使うか。オタクと一般人の“違い”を、ユーモアあふれる写真で比較した投稿が、ネット上で大きな話題になっています。特定のアイドルグループを応援するためには、割高と感じつつも、欠かせない経費がありました。投稿したケイちゃん(@kei_ilifer)さんに詳しい話を聞きました。
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ライブハウスの1ドリンク、「水」を選ぶ理由
「オタクの600円(左)
一般人の600円(右)
なぜなのか…」
6月29日、ケイちゃんさんが画像とともに投稿すると、5.9万件の“いいね”が集まる反響に。「これはどういう意味合いだろ……」「え、600円もするの?」という驚きから、「この600円の水いつも飲むの渋るwww」「みただけでわかるのがもうオタクです(笑)」「これは、オタクと一般人の間での消費の優先順位の違いをユーモラスに示しています」「でもきっと左の方が美味しいよ」という共感まで、多くの声が寄せられました。
「オタクの600円」の写真は、ミネラルウオーターのペットボトルです。一方、「一般人の600円」の写真には、同じペットボトルのほか、複数の食品が写されています。一般人は600円あればこれだけの食料が買えますが、オタクはそうはいかないという比喩を分かりやすく表現しました。
ケイちゃんさんは9人組アイドルグループ「iLiFE!」の大ファン。年間20回ほどライブに参加していると言います。
どのような意味を込めたのでしょうか。
「この左の写真、いろはす1枚の写真は、Zeppというライブハウスのドリンク代が600円かかることに対して皮肉を込めたものです。私が推しているグループのライブはよく全国のZeppで開催されています」
ライブ会場ではチケット代とは別に、入場時に1ドリンクを支払うところが多いです。選択肢はアルコール類やソフトドリンクなどさまざまあり、例えばビールであれば、少し元を取った気持ちになるかもしれません。
ただ、そうはいかない状況もあると言います。
「私の場合、水以外を飲むとすぐにトイレに行きたくなりライブを見るのに支障が出そうになるため、毎回いろはすを頼んでいます」
やむを得ないこととはいえ、水に600円というのは割高な印象がぬぐえません。
「『なぜなのか……』と言った理由は、ライブを見るためには必ず払わなければならない600円の水に対する悲しさを感じていたのと、みんなもそう感じてるよね? と共感を得たかったためです」と、ケイちゃんさんは続けました。
ただ、そのこと自体に怒りはないとのこと。
「どちらかというとオタクの中ではネタとして笑い話になっています。みんな何やかんや言いつつ受け入れています」
大好きな推しのライブが開催されるということは何物にも代えがたいもの。会場の必要経費の一部として、割り切った気持ちになっているとのことです。
未成年の来場が多いライブでも「水」は重宝
「今回はFF(フォロー・フォロワー)だけに伝わればいいと思ったネタツイートが、まさかこんなに拡散され、アイドルオタク以外のさまざまなかいわいのオタクの目に留まるほどとなり、大変驚いております。Zeppに行ったことない人には分からないツイートですが、伝わる人にだけ伝わればいいといったツイートなのでこちらから解説を上げることはしません」
“身内ネタ”のつもりが、想像以上に拡散され、その影響力を実感することになったそう。
リプライには、「説明するとライブハウスは行政の手続き上、飲食店という届け出を出すため、ライブ時に何かしらのドリンクを出す必要があります。もちろんお酒の提供もしているのですが、未成年の来場も多く、お酒を飲めない人は必然的にソフトドリンクになるため、ミネラルウォーターにドリンクチケット(600)を使うことも多くなります」との解説もありました。
ちなみに、右の写真は、前日にケイちゃんさんがコンビニで何げなく購入した食事でした。
「食事の内容がカロリー高めなのでそれに対する驚きのリプなどもあり、大変恥ずかしさも感じております。笑 いつもは野菜も食べますが、昨日はなぜか食べたいものが偏っていたんです。お許しください。笑」と結びました。