マカオIR運営サンズチャイナがグループ会社コタイウォータージェット高速船乗客のカーボンオフセットクレジット購入

「コタイウォータージェット」のイメージ(写真:Sands China Ltd.)

 マカオでヴェネチアンマカオなどの統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナは6月30日、同社が推進する「サンズ・エコ360・カーボンニュートラルプログラム」の拡大策として、(2024年)7月から12月にかけて、毎月1日にグループ会社が運営する香港とマカオを結ぶ高速船「コタイウォータージェット(金光飛航)」の乗客のカーボンオフセットクレジットを同社が購入すると発表した。

 今回の施策では、サンズチャイナがコタイウォータージェットのコタイクラスの乗客につき1人あたり2香港ドル/マカオパタカ(日本円換算:約40円)、コタイファーストの乗客につき1人あたり3香港ドル/マカオパタカ(約60円)を拠出するとのこと。

 同社では、旅程中に発生する二酸化炭素排出量の相殺のみならず、乗客のカーボンフットプリントゼロの達成への参加を呼びかけることで、公衆のカーボンニュートラルへの関心を高めたい意向があるという。

 コタイウォータージェットにおけるサンズ・エコ360・カーボンニュートラルプログラムは昨年から香港とマカオの乗船券売場でスタートし、乗客は搭乗クラスに応じて2香港ドル/マカオパタカ〜を追加支払いすることで、旅程中の二酸化炭素排出量を相殺することができるようになっている。同社によれば、これによって集められた資金により、草原生態系の回復や再生可能エネルギープロジェクトの推進を中心に、アジアにおけるさまざまな取り組みを支援しているとした。

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