バイデン氏、資金集会で懸念払拭図る 献金者の動きに注目

Steve Holland Jarrett Renshaw

[イーストハンプトン(米ニューヨーク州) 29日 ロイター] - バイデン米大統領は29日、ニューヨーク州などで選挙資金集会に参加した。大統領選に向けたテレビ討論会での苦戦を受け、支持者の懸念払拭を図った。

バイデン氏は同州ハンプトンズで開かれたヘッジファンド創設者バリー・ローゼンスタイン氏主催の資金調達イベントで約100人の支持者を前に「討論会についての懸念は理解できる。あまり良い夜ではなかった」と認めた一方、「選挙に勝つことを約束する」と言明した。

バイデン陣営は29日、討論会当日から28日夕までに2700万ドル超を集めたとアピールした。ただ、討論会でのパフォーマンスが少なくとも短期的に資金集めに打撃を与える可能性もあり、バイデン氏が疑念を乗り越えられるかを示す手掛かりとして献金者の動きに注目が集まる。

関係者によると、ここ数日に多くの主要献金者から政治アドバイザーに対し、バイデン氏を本人の意向に反して候補から外し、8月の民主党全国大会で、もしくはその前に別の候補に交代させることを可能にする、あまり知られていないルールについて問い合わせが寄せられているという。

また、米紙ニューヨーク・タイムズは29日、バイデン氏に撤退するよう説得してもらおうとジル夫人に積極的に接触している献金者もいると報じた。

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