日韓合同ファッションイベント＜STAGE ON ME＞が、6月28日（金）に韓国仁川広域市の五つ星ホテル・パラダイスシティ＆リゾートにて開催された。
同イベントは、ロリータ、ストリート、ドレス、着物といった伝統衣装など、さまざまなファッションを取り入れた日韓合同ファッションイベント。日韓総勢100名以上のモデルが集まり、その着こなしやパフォーマンス力を競うエンタメ要素もある新世代のファッションショーとなった。記念すべき第1回目となる今回は、＜Asia Model Festival＞などの関係者を中心としたクローズドイベントとして実施された。
中でも一風変わったエンタメショーを披露したのは、“服をもっと、楽しもう”をテーマとした団体『Costume Exchange for SDGs（コスエク）』のステージ。和風ロリータブランド『モリグチカ』とのタイアップである同ステージでは、和風モダンな演出に合わせて総勢7名のモデルが自身の魅力をたっぷりと伝えるパフォーマンスを行なった。
モリグチカのメインモデルを務めるコスプレイヤー・すみれおじさん（紫花菫）は、早着替えとランウェイの途中で曲に合わせて扇や九節鞭を使った中国武術を取り入れたパフォーマンスを披露。激しいアクションのあと、優雅にスカートの裾を摘んで一礼すると会場からは拍手が飛び交う。格闘団体『KNOCK OUT』のラウンドガールを務めるおさかな伯爵も颯爽としたウォーキングでステージに華を添えた。
また、ほかのモデルも120名以上の応募から選ばれただけあって、シンガーソングライター・安納なお、モード系モデル・HONEYTAN、大阪キッズモデル・RINOなどパフォーマンス力を備えたメンバーが揃った。
ショー出演後の授賞式では、すみれおじさんが最優秀モデル賞を受賞。賞状と記念品が贈られた。
すみれおじさんは、今回のショー出演について“アワードがあるなんて話はまったく聞いていなかったので、寝耳に水でしたけど、ブランドモデルの面目を無事に保ててよかったと思っています。今回のイベントは、日本と韓国とのコミュニケーションも大変だったみたいで、ギリギリまで決まらないことも多くて大変でした。ステージの図面もなかったので、演出も当日のリハまで半分しか決められなかったし、正直、かなり焦りました”と舞台の裏側を明かす。
“これだけ聞くと悲惨みたいに思えますけど、海外のイベントってわりとこんなもの。ほかのイベントでは、PAがご飯を食べるためにイベント中にどこかに行ってしまったり、ステージに穴が空いていたり、そもそも設営が終わってないなんてこともありましたからね。これくらいは予想の範疇（笑）”とたくましさを見せた。
“今回はスタッフの手が全然足りなかったので、私もスタイリスト兼ディレクターとして、演出の仕切りに駆り出されるくらいに慌ただしい状況でした。でも、ほかの出演者のみなさんが一緒に協力してくれてなんとか形にすることができて本当によかったです”と笑顔で締め括った。
同イベントには、元まねきケチャの宮内凛や白瀬みさとをはじめ、バーチャル・エイベックスが関わるVTuberユニット『まりなす』などのモデルが参加した。
