風薫る道 一歩一歩 西和賀町山開き 女神山 頂目指し

西和賀町山開きで、女神山の尾根を歩く参加者

 西和賀町山開きは30日、女神山(956メートル)で行われた。県内外の登山愛好者や町民ら約30人が参加し、尾根や山頂からの眺望、滝など見どころの多いルートを満喫した。

 登山口で行われた山開き式では、内記和彦町長が「西和賀の大きな資源である山に親しむ季節がやって来た。安全確保しながら楽しんでほしい」と呼び掛けた。

 ブナ林の中、西和賀登山ガイドの会の駒ケ嶺能弘さん(78)が先導。参加者は和気あいあいと歩を進め、つづら折りの道は声を掛け合って登り切った。頂上付近では鳥海山を遠望でき、思い思いに写真を撮影。下山時は希望者が「白糸の滝」まで足を延ばし、地域の自然に親しんだ。

 沢内小校歌に出てくる女神山に登りたいと参加した児童は「女神霊泉や岩清水などいっぱい見られてうれしい。また来たい」と語っていた。

© 岩手日日新聞社