ORCのプロペラ機「DHC-8-201」がラストフライト 長崎の離島と本土結んで23年

ラストフライトの日、壱岐へ向け出発するDHC-8-201型機=大村市、長崎空港

 長崎県内の離島と本土の空路を約23年にわたり結んできたオリエンタルエアブリッジ(ORC、大村市)のプロペラ機「DHC-8-201」型機が30日、壱岐発長崎行き便を最後に退役した。
 ORCによると、同型機は2001年7月の初号機導入以来、計3機が長崎-離島路線を運航してきた。ただ、構造的な寿命に加え、既に製造中止となったことを理由に定期便での運航を終了することにした。
 ラストフライトを迎えた同日、同市箕島町の長崎空港などでは社員らが「LAST FLIGHT! 23年間ありがとうございました」と書かれた横断幕を掲げ、乗客を出迎えた。定期便の運航は昨年から「ATR42-600」型機へ段階的に移行しており、今後は同型機の2機体制で運航を続けるという。
 同社は「長きにわたり立役者として活躍したDHC-8-201型機を、お客さまや地域の皆さまに搭乗いただき、心より感謝申し上げる。今後はATR42-600型機を主力とし、安全で快適なフライトを提供する」としている。

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