ADHDと診断、その集中力を生かして…0.05ミリのナイフで作る芸術 福島

1枚の小さな葉っぱを切って作られる、繊細に描かれた絵。そんな多くの人の心に響く「葉っぱ切り絵」の美術館が、28日、福島市にオープンしました。

「かっこよく描いてよ~」 「描いてる、描いてる!」

0.05ミリのデザインナイフで描かれた、葉っぱ切り絵。かわいらしい動物たちと、繊細さに見入ってしまいます。

まるで絵本のワンシーン。これは、1枚の葉っぱから作られた繊細な「切り絵アート」です。

ADHDと診断 その集中力を生かそうと…

28日、福島市飯坂町に、オープンした「Lito Leaf アートミュージアム」では、葉っぱ切り絵アーティストのリトさんが制作した47点の作品が展示されています。

リトさん「美術館やギャラリーなど、日本で一年中自分の作品を見られる場所を作ることを目標にしていて、こんなに早く叶ってしまうとは僕もびっくりしている」

6年前、ADHD=注意欠如・多動症と診断されたリトさん。その集中力やこだわりを生かそうと、4年前から、この葉っぱアートの制作を始めました。

こちらのタイトルは「温かいお家に帰ろう」。雨宿りするウサギを迎えに来た家族が繊細に、そしてほのぼのと表現されています。

会津若松市から来た人「もう大感動です!細かく葉っぱで、ここまで作れるなんてびっくりしますね」 山形から来た人「すごいですね、細かくて。切り離さないで上手に作られてて」

訪れた人たちは繊細で温かな作品を写真に収めながら、その世界を堪能していました。

リトさん「地元の人たちのコミュニケーションの場になったら嬉しいなと思います。クチコミで広がって、海外からも来たいと思ってもらえるような場所になってほしい」

リトさんは、1つの作品を2時間で仕上げるそうで、動物たちのストーリーを想像しながら楽しんでほしいということでした。美術館では、定期的に作品を入れ替えていくということです。



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