張本智和が3冠達成 女子シングルスは張本美和がVで日本勢が全種目制覇<卓球・WTTコンテンダーチュニス2024>

<卓球・WTTコンテンダーチュニス2024 日程:2024年6月25~30日 場所:チュニス(チュニジア)>

30日、WTTコンテンダーチュニス2024は大会最終日を迎え、全種目が終了した。

男子シングルス決勝では、張本智和(智和企画)と宇田幸矢(協和キリン)の日本人対決が実現。張本、宇田ともに、準決勝ではフルゲームの日本人対決を制しており、2戦連続での日本人対決となった。

第1ゲームは張本リードの展開で試合が進むも、終盤に攻勢を強めた宇田が逆転でゲームを先取する。第2ゲームは競り合いを中盤で抜け出した張本が取り返し、第3ゲーム序盤も流れは張本に傾くも、宇田が再び逆転で制す。

第4ゲームは展開を変えてきた張本が序盤で一気に突き放し5点差に。そのままリードを保ち続け、張本がゲームを奪取。そして、その勢いのまま第5ゲームも張本が連取し、先に張本が3ゲームを奪う。しかし、第6ゲームは一転。宇田が得意のフォアハンドを存分に生かし、張本の攻撃を完全に抑え込みゲームを奪取。試合はフルゲームへ突入する。

第7ゲームは中盤まで競り合う展開になるも、抜け出したのは張本。戦術を生かして先に張本がマッチポイントを握る。宇田も激しいラリーを制して猛追するも、最後は宇田のドライブがネットを超えず。フルゲームの末に張本が勝利。日本人対決を制し見事優勝を飾った。

男子ダブルス決勝では張本智和(智和企画)/松島輝空(木下グループ)ペアが黄彦誠(フアンヤンチェン)/馮翊新(フェンイーシン・チャイニーズタイペイ)ペアと対戦。ゲームカウント3-0で張本/松島ペアが勝利し、見事優勝を飾った。張本は早田ひな(日本生命)とペアを組んで出場した混合ダブルスでも優勝しており、男子シングルスと合わせて今大会3冠を達成した。

女子シングルス決勝では、張本美和(木下グループ)と大藤沙月(ミキハウス)が対戦。第1ゲームから激しいラリー戦となり、大藤が若干先行するも、大藤のゲームポイントから張本が連続得点で逆転。デュースを制した張本が第1ゲームを先取する。

第2ゲームも激しい打ち合いとなるも、ラリー戦では張本が上回り、張本が序盤から大きく先行する。大藤も終盤に猛追を見せて2点差まで追いつくも、逃げ切った11-8で張本がゲームを連取。続く第3ゲームも大藤が張本を追いかける展開となるも、再び張本がゲームを奪い、勝利まであと1ゲームとする。

なんとかゲームを奪いたい大藤だったが、第4ゲームは中盤に張本が完全に流れを掴み、大藤を突き放して奪取。ストレート勝利で日本人対決を制した張本が、見事優勝を手にした。

女子ダブルスでは、大藤沙月/横井咲桜(ミキハウス)ペアがYashaswini GHORPADE/Diya Parag CHITALE(インド)ペアと対戦。ストレートで大藤/横井ペアが勝利し、見事優勝。日本勢が全種目制覇を達成した。

WTTコンテンダーチュニス2024最終結果

男子シングルス

写真:男子シングルス表彰式/提供:WTT

第1位:張本智和(智和企画)
第2位:宇田幸矢(協和キリン)
第3位:松島輝空(木下グループ)、篠塚大登(愛知工業大)

女子シングルス

写真:女子シングルス表彰式/提供:WTT

第1位:張本美和(木下グループ)
第2位:大藤沙月(ミキハウス)
第3位:長﨑美柚(木下グループ)、朱芊曦(チュチョンヒ・韓国)

男子ダブルス

写真:男子ダブルス表彰式/提供:WTT

第1位:張本智和(智和企画)/松島輝空(木下グループ)
第2位:黄彦誠(フアンヤンチェン)/馮翊新(フェンイーシン・チャイニーズタイペイ)
第3位:Esteban DORR/Florian BOURRASSAUD(フランス)、Firas CHAIEB/Mohamed KHALOUFI(チュニジア)

女子ダブルス

写真:女子ダブルス表彰式/提供:WTT

第1位:大藤沙月/横井咲桜(ミキハウス)
第2位:Yashaswini GHORPADE/Diya Parag CHITALE(インド)
第3位:サウェータブット・スターシニー/パラナン・オラワン(タイ)、KIM Seongjin/YOO Siwoo(韓国)

混合ダブルス

写真:混合ダブルス表彰式/提供:WTT

第1位:張本智和(智和企画)/早田ひな(日本生命)
第2位:クリスティアン・カールソン/クリスティーナ・ケルベリ(スウェーデン)
第3位:Manush Utpalbhai SHAH/Diya Parag CHITALE(インド)、サティアン・グナナセカラン/スリージャ・アクラ(インド)

文:ラリーズ編集部

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