「中高生で薬物売買が横行。あなたが容疑者」 60代女性が1200万円だまし取られる

三重県津市の女性が、警察署の職員を名乗る女からうその電話を受け、現金約1200万円をだまし取られました。

詐欺の被害にあったのは、津市に一人で暮らす無職の60代女性です。

警察の調べによりますと4月、自宅の固定電話に「東京中央警察署のイズミ」と名乗る女から電話があり、「中学生や高校生で薬物の売買が横行し、あなたが容疑者になっている」などと言われました。

毎日電話をするよう求められ、やりとりの中で女性が「投資信託をしている」と話したところ、銀行のキャッシュカードを送るので投資信託を解約し、そこに入金するよう指示されました。

女性は、郵送された自分名義のキャッシュカードを使って5月16日、津市内にある金融機関の窓口で現金約1200万円を振り込んだということです。

その後、別口座にお金が移っていることを金融機関から指摘されるも、女性は女の「大丈夫」という言葉を信じそのまま放置していましたが、「東京中央警察署」という組織が存在しないことに気付き警察に通報しました。

警察では特殊詐欺事件として捜査しています。

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