現地時間６月30日に開催されたEURO2024のラウンド16で、スロバキアはイングランドと対戦。１－２で大接戦を落とし、史上初の準々決勝進出は泡と消えた。
１勝１分１敗で粘り強くグループステージを突破したFIFAランキング45位の伏兵は、25分にイバン・シュランツが先制点を奪取。その後、リードを守り続けていたが、終了間際の90＋５分にジュード・ベリンガムに同点弾、延長に入って91分にハリー・ケインに勝ち越し点を許し、あまりに手痛い逆転負けを喫した。
UEFAの公式サイトによれば、キャプテンのミラン・シュクリニアルが、試合後にインタビューに対応。「言葉を見つけるのが難しい。みんなとても悲しんでいる。あと少しだったのに」と悔しさを露わにした。
「イングランドはクオリティが高く、我々を押し込んできた。そしてベリンガムのゴールだ。最後の最後で失点したのは痛かった。勝利まであと30秒だったんだ。でも、チーム全員を本当に誇りに思う。素晴らしい旅だった。スロバキアの歴史を塗り替える準備はできていたが、残念ながら別の結果になってしまった。もっと強くなって戻ってきたい」
【動画】ベリンガムの劇的オーバーヘッド弾＆ケインの決勝ゴール
また、シュランツが「今大会３点目だけど、だから何？ もしかしたら一生後悔するかも。このような歴史を作るチャンスは二度とないかもしれない」と伝えれば、ダビド・ハンツコもやりきれない思いをこう口にした。
「フットボールでこんなに悲しくなったのは久しぶりだ。たかが試合だと分かっているけど、特別なこと、夢見ていたことまで本当にあと少しだったんだ。それを実現させるために全力を尽くしたが、最後は逆転されてしまった。ベリンガムの同点ゴールは、心臓への短剣だった」
夢にまで見た８強入りは、ほぼ手中に収めていた。フットボールは最後の１秒まで何が起こるか分からない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
