テニス=ウィンブルドン、初日に前回王者アルカラスや世界1位シナー登場

[ロンドン 30日 ロイター] - テニスの四大大会第3戦、ウィンブルドン選手権が7月1日に開幕を迎えるが、男子の大会初日ではディフェンディングチャンピオンのカルロス・アルカラス(スペイン)や世界ランキング1位のヤニク・シナー(イタリア)といった注目選手が登場する。

21歳のアルカラスは昨年決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)を下し、ウィンブルドン初制覇。今月初めの全仏オープンも制し、四大大会優勝数を3回に伸ばしている。今大会を制すれば、プロ化以降では21歳以下で四大大会4回優勝を果たした4人目の選手となる。

アルカラスは記者団に「もちろん、同一年に全仏とウィンブルドンを制覇した歴代リストに名を連ねたい。本当に難しく、大きな挑戦になるが、準備はできている」と語り、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)、ジョコビッチの「ビッグ3」に並ぶ偉業達成に意欲を示した。

1回戦では予選通過者のエストニア選手とセンターコートで対戦する。一方、今年の全豪オープンで優勝を果たし、ジョコビッチから世界1位の座を奪い取ったシナーは経験豊富なヤニック・ハンフマン(ドイツ)と顔を合わせる。

女子では、好調なシーズンを送っているコリ・ガウフがセンターコートに登場し、キャロライン・ドールハイドとの米国勢対決に臨む。ガウフは「誰にでもチャンスは平等にあると思うし、その週に誰がより良いパフォーマンスを出せるかだと思う」と話している。

優勝候補の1人、ベラルーシ出身のアリーナ・サバレンカは米国選手と対戦。元世界ランキング1位の大坂なおみも同日にディアヌ・パリ(フランス)と顔を合わせる。

また、昨年は負傷で欠場したエマ・ラドゥカヌ(英国)がロシア出身のエカテリーナ・アレクサンドロワと対戦し、地元勢の関心を高めるとみられる。

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