「色気ヤバい」竹内涼真『龍が如く』にも期待! ゲーム実写化作品で光る“イケメンたちの熱演”

『龍が如く 劇場版』通常版 [DVD](セガ)

セガから発売されている名作ゲーム『龍が如く』シリーズ。2024年10月25日よりPrime Videoで実写ドラマ『龍が如く 〜Beyond the Game〜』が配信されることが決定し、主人公・桐生一馬役を俳優の竹内涼真さんが務めることが発表され話題となっている。

これまでも数多くのゲームを原作とした実写作品が登場しているが、そのたびにさまざまな“イケメン俳優”が出演しているのも見どころの一つだろう。今回は、ゲーム原作作品で俳優たちが見せた、熱演の数々を振り返ってみよう。

■スーツを身に纏った姿はまさに“伝説の極道”!『龍が如く』北村一輝

ドラマ版の公開に期待が高まる『龍が如く』だが、実は以前にも、実写版映画が公開されていたことをご存じだろうか。

2007年、『龍が如く 劇場版』のタイトルで公開された本作。2005年に発売されたPS2用ソフト『龍が如く』の世界観をそのままに再現している。

本作において監督を務めたのは、のちに『無限の住人』や『ジョジョの奇妙な冒険』など、数々の有名漫画作品を原作とした実写映画を手掛けることとなる三池崇史さんだ。

三池さんは本作の撮影にあたり、まずは原作となる『龍が如く』のゲームを実際にプレイし、その世界観を自身のなかに取り入れていったそうだ。

原作同様、“極道”たちによる激闘が展開される映画版だが、やはり気になるのはシリーズの顔である主人公・桐生一馬の配役だろう。この桐生を演じることとなったのは、ドラマや映画、舞台で活躍するベテラン俳優・北村一輝さんだった。

『テルマエ・ロマエ』や『怪物くん』といった数々の実写映画にも数多く出演した経歴を持つ北村さんだが、彫りの深い端正な顔立ちと身に纏った渋いオーラは桐生というキャラクターにぴったりマッチしていたように思う。

映画版では北村さんのみならず、桐生のライバルとして君臨する人気キャラクター・真島吾朗を演じた岸谷五朗さんのキャラ造形も非常に高評価を得ており、今回ドラマ版の発表を受けてSNSなどではたびたび、この映画版の完成度の高さが引き合いに出されていた。

ビジュアル面はもちろんのこと、俳優としての卓越した実力で“伝説の極道”を演じ切った名俳優といえるだろう。

■殺人事件に翻弄される青年を演じた個性派俳優…『かまいたちの夜』藤原竜也

1994年にチュンソフト(現:スパイク・チュンソフト)から発売されたスーパファミコン用ソフト『かまいたちの夜』は、猛吹雪に見舞われた山荘を舞台に繰り広げられる殺人事件をテーマとした、サウンドノベル作品だ。

外界から隔絶された空間で繰り広げられる謎多きストーリー、個性的な登場人物たちに選択肢によって分岐する無数のシナリオと、サウンドノベルとして実に骨太な一作となっている。

2002年にはPS2版で続編となる『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』が発売されているのだが、その際、タイアップ企画として実写版の2時間ドラマが放送されることとなった。

ドラマ版のストーリーは、『かまいたちの夜』のファンサイトを利用していたメンバーがオフ会を開くために集まるが、ゲームのような予期せぬ殺人事件が次々に引き起こされていく……というもの。

原作のゲームが作中で登場するというオリジナリティあふれるシナリオなのだが、本作の主人公であるフリーター・佐竹高彦を演じたのが、俳優の藤原竜也さんである。

『カイジ』や『デスノート』など、さまざまな実写化作品に出演している藤原さんだが、本作ではどこか気弱で引っ込み思案な青年役を演じている。

非常に大人しめなキャラクターに見える一方、ストーリーが展開するごとに彼の内に隠された過去や闇があらわになり、物語の根幹にも大きくかかわってくるようになる。

殺人事件の渦中で打ちのめされ徐々に精神を擦り切らせていく青年の絶妙な心境を、藤原さんは持ち前の演技力によってときに苛烈に、そしてときに陰鬱にと、強弱を使い分けた演技で表現していた。

サスペンスにおいても、持ち前の強烈な個性をいかんなく発揮したイケメン俳優である。

■演者として互いを高めあったまさに良き“ライバル”…『戦国BASARA』林遣都、武田航平

2005年にPS2用ソフトとしてカプコンから発売された『戦国BASARA』は、スタイリッシュにアレンジされた戦国武将たちを操作し大軍を撃破していくアクションゲームだ。本作は誰しもが知る戦国武将や歴史上の人物を大胆にアレンジしており、豪快かつ破天荒な演出で多くのプレイヤーを魅了した。

続編はもちろん、アニメや舞台といったメディア展開も続いている人気シリーズだが、2012年には実写版ドラマ『戦国BASARA ーMOONLIGHT PARTYー』が放送されている。

原作のゲーム同様、数多くの戦国武将が登場する本作。主人公として活躍するのは二人の武将、伊達政宗と真田幸村だ。良きライバルとしてシリーズを通して活躍する人気キャラクターたちだが、ドラマ版では伊達を俳優の林遣都さんが、そして真田を俳優の武田航平さんがそれぞれ演じることとなった。

本作では戦国武将を演じることから刀や槍を操ってのバトルシーンも多く、数々のアクションシーンに苦心したという。とくに本作ではアレンジされた特殊な衣装を身に纏った状態で豪快なアクションを求められる場面も多く、過酷な撮影現場だったことを当時のインタビューで明かしていた二人。その一方、声の張り方や得物を使ったアクションなど、新たな演技を開拓する良い機会となったようである。

原作の伊達と真田の関係性同様に、お互いを良きライバルとして高め合い続けた俳優たちの演技は必見だ。

ゲームの実写化作品では数々のイケメン俳優たちがキャラクターに扮し、二次元の存在を三次元の世界に具現化している。彼らがスクリーン上で見せる実写版ならではの活躍を、ぜひご自身の目で確かめてみてほしい。

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