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この一本がきっかけになるか。
30日、巨人から西武にトレード移籍した松原聖弥(29)が、待望の移籍後初打点をマークした。二回2死満塁で、楽天先発の藤井から先制となる中前適時打。一塁ベースコーチの赤田外野守備走塁コーチとグータッチを交わした。
若林とのトレードで、6月24日に加入。26日から4試合連続で「1番・右翼」としてスタメン出場している。とはいえ、もっか打率.105。出塁率も.150。1番打者としての役割を果たしているとは言い難い。
ある巨人OBは「それでもこの日の一打がきっかけになるかもしれない」と、こう続ける。
「松原の打撃センスは巨人の原前監督ら首脳陣も、『アイツは天才』と認めるほど。ただ、本人の自信のなさが足を引っ張っていた。自信を持てないから、結果が欲しい。結果が欲しいから、打てそうなボールは初球からでも手を出す……という悪循環。当初は原前監督も松原の早打ちを修正させようとしていたが、一向に直らず、最終的にサジを投げてしまった」
阿部監督からは常々「開き直れ」と言われていた松原。しかし、そう簡単に開き直れたら苦労はない。
「トレードになったのは、『このまま巨人にいても開き直れず、才能が埋もれるだけ』という球団の判断でしょう。トレードで崖っぷちだと自覚すれば、後は開き直るしかありませんからね。西武では鋭い当たりが正面を突いたり、ファインプレーで捕られたりと不運はあるものの、打球の質は悪くない。結果が出れば、おのずと変わってくるのではないか」
とは前出のOBだ。
30日は松原の1打点のみの1-2で楽天に敗れ、連勝が「3」でストップした西武。開き直った松原が1番に定着すれば、それなりに戦えるようになるのだが……。
一方、巨人へ移籍した若林は初スタメン出場のこの日の広島戦で、初回に放った初安打が初の適時打となった。「ウィンウィン」のトレードになるか。
◇ ◇ ◇
若林には「致命的な欠陥」があり、新手地で生き残るためには「意識改革」が必要不可欠だ。いったいどんな問題を抱えているのか。
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