【虎に翼】寅子「はて?」が通算〝50号〟超え 最近は大幅ペースダウンでようやく大台

寅子を演じる伊藤沙莉

1日のNHK連続テレビ小説「虎に翼」で、寅子(伊藤沙莉)の「はて?」が2回飛びだし、通算で50回を超えた。

寅子は家裁の広報活動でラジオ出演するなどして有名人に。一方で取材に答えた内容に所内から猛抗議を受けた。同僚の小橋(名村辰)は、一判事補の寅子が目立っていることが「単純に面白くないんだろ」とクレームをつけた側の真意を推し量る。すると寅子は「はて?」と言い、その見方に反論した。

その後、かつて上司だった久藤(沢村一樹)に呼び出され甘味処「竹もと」に行くと、桂場(松山ケンイチ)もいた。用があるなら自分から訪ねて行くのにと言う寅子に桂場は「仕事の話ではないからだ」。では何なのかというところで「はて?」となった。

6月13日以来久々かつマルチの「はて?」。7月初日に出た2回は、通算50回目と51回目となった。

男社会の理不尽、納得できないことなどに寅子がたびたび発した「はて?」は、ドラマを象徴するキーワードとなっている。5月25日の「土スタ」に伊藤らが出演した際、寅子が「はて?」と言った回数がクイズとして出題された。正解は44回。当時は40話まで進んでおり、平均1話1回以上のハイペースだった。

ところが、この放送前から途絶え、6月6日の第49話で復活。その日は2回飛び出し、同11日の1回、13日の2回を加えて49回に。再び間が空き、今回ようやく大台到達となった。

5月末ごろから、劇中の寅子は出征した夫と兄を失い、終戦直後に父も死亡。家庭と仕事の兼ね合いにも悩むなど気が沈み、「はて?」はめっきり減った。さらに、キャリアを積むにつれて自身が〝問われる側〟になったことも、大幅なペースダウンの要因と言える。最近は、軽い疑問のような形で使われることも。

「土スタ」で伊藤はリハーサル、監督とのやり取りでも「はて?」を口にしており、「言い過ぎて日常生活でも結構、『はて?』と」口ぐせ化していることを明かした。それが今や貴重なセリフになりつつある。

© 株式会社東京スポーツ新聞社