投入3戦目のパターが活躍 桑木志帆の初V支えた14本

強気のパッティングが勝利を引き寄せた(撮影/和田慎太郎)

◇国内女子◇資生堂レディスオープン 最終日(30日)◇戸塚CC西コース(神奈川)◇6697yd(パー72)◇曇り(観衆7752人)

1打差2位から出た21歳の桑木志帆が「69」で回り、通算11アンダーでツアー初優勝。昨年プレーオフで負けたリベンジを果たした。

「去年はショートが多かった」というパッティングを課題のひとつとし、優勝争いの局面でも強気のパットが光った。前半5番(パー3)で9mをねじ込んで首位に並び、9番で13m、12番で6mを決めてバーディを奪った。優勝パターのピン「アンサー2」は、10位で終えた「ニチレイレディス」から投入したもの。「しっかり打てるんだぞ、というのを前面に出しながらやっていました」とグリーン上で攻めた。

直前の特訓も実を結んだアプローチ(撮影/和田慎太郎)

もうひとつ課題としていたのがラフからのアプローチ。開幕前の火曜も、アプローチコーチの永井直樹氏にアドバイスを求めて感触をつかんだ。堀琴音に1打差をつけて迎えた最終ホールは、ラフからの2打目をピンのショートサイドに外し、10yd前後のアプローチが残るピンチ。それでも「動揺なく寄せられた」と練習通りのアプローチで寄せ、1m前後のウィニングパットを沈めて決着をつけた。

もともとスピン量が多く悩んでいた3Wは、ここ数試合でロフト角を調整してきたが、今週14.5度に落ち着いた。契約するブリヂストンの「B-Limited B1LS ドライバー」、「B1ST フェアウェイウッド」のヘッドには、ディアマナの新シャフト「BB」を装着。ジュニア時代から「見えやすいので」と好んでいるカラーボールは、同じくブリヂストンの「ツアーBX ボール」のイエローを使っている。

ウッドは新シャフトを装着(撮影/和田慎太郎)

<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ブリヂストンB-Limited B1 LS(9度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナBB(重さ53g、硬さS、長さ45.25インチ)
グリップ:イオミック スティッキー1.8

フェアウェイウッド:ブリヂストン B1ST(3番14.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ BB 53S

ユーティリティ:ブリヂストン B2HT(3番19度、4番22度)
シャフト:USTマミヤ リンク 75S

アイアン:ブリヂストン ツアーB X-CB(5番~PW)

ウェッジ:ブリヂストン BRM2(48、52、58度)

パター:ピン アンサー2パター

ボール:ブリヂストン ツアーBX イエロー

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