中国のインバウンド観光市場上向く、観光研究院報告書

中国のインバウンド観光市場上向く、観光研究院報告書

重慶市の大足石刻風景区を見学する外国の観光客。(3月27日撮影、重慶=新華社記者/唐奕)

 【新華社三亜7月1日】中国観光研究院は6月25日、海南省三亜市で「中国インバウンド観光発展報告書(2023~24)」を発表し、中国の24年のインバウンド観光市場が引き続き上向くとの見通しを示した。

 同報告書によると、海外観光客による中国行き航空便、宿泊の検索数は著しく増え、潜在的な訪中観光の需要はかつてないほど高まっている。国際線の再開、入境の利便性向上、インバウンド観光の供給回復、観光先地域の市場主体(企業や事業者など)による積極的なプロモーションに伴い、中国のインバウンド観光は見通しが明るい。楽観的な予測では、24年のインバウンド観光客は19年の8割に回復するという。

 中国の文化と生活体験は、観光先としての中心的な魅力となっている。中国観光研究院が行ったインバウンド観光客の満足度特別調査によると、調査対象者の6割超が「中国文化体験」を訪中の主な目的と回答した。おいしい料理、医療・ヘルスケア、ショッピングなども、観光客の主な生活体験となっている。

 中国国家移民管理局が発表したデータによると、今年第1四半期(1~3月)の訪中外国人数は前年同期の3倍余り増えた。外国人に対するビザ発行数は2.2倍の46万6千件、ビザ免除措置を利用して入境した外国人は3.7倍の延べ198万8千人に上った。

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