能登半島地震から半年…県内「公費解体」完了約4%にとどまる 約240棟全焼「輪島市朝市通り」から中継 石川

能登半島地震から7月1日で半年が経過。
地震による死者数は、避難後の生活などで亡くなった災害関連死を含め299人に上る。

大規模火災が発生した石川・輪島市の朝市通りから、石川テレビ・稲垣真一アナウンサーが中継でお伝えする。

「地震から、半年を迎えた朝市通り。犠牲になった方を悼もうと、手向けられた花が今朝の雨で、濡れています」

「朝市通りは、建物の倒壊に加えて大規模な火災が発生。夜通し炎に包まれ、約240棟の建物が全焼しました」

「その後、被災した建物を行政が取り壊す公費解体は、県内で2万棟余りの申請がありましたが、工事が完了したのは約4%だけです」

「住民は『だいぶ解体が進んできたけど、まだまだ大変なとこいっぱいあるし、早く元に戻してほしいと思っています。倒れた家が全然片付かないんで、つらいですね、見ているのは。本当につらいです』と話します」

「ここ朝市通りでも、6月から公費解体が始まりましたが、敷地内に貼られたピンクのテープは、様々な理由で解体申請が行われていない場所で、ここには重機を入れることができません」

「先ほど50代の男性は、『私が生きている間に、輪島の復興した姿を見るのは無理だろう』と話していました」

「地震から半年。住民の心が、少しでも前向きになれるような手厚く迅速な支援が求められます」

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