「“愛国者”による香港統治が実現」中国返還から27年祝賀ムードの一方で密告呼びかけ言論統制を強化「何が罪になるのかわからない」

香港が中国に返還されてから7月1日で27年、香港では当局による言論の自由へのしめつけが、厳しさを増している。

日本時間の午前9時、香港では中国返還27年を祝う式典が始まった。

街のいたるところで祝賀ムードが演出されているが、ここ数年、言論の自由へのしめつけが強まり、街の至るところで密告を呼びかける広告が掲げられている。

民主派団体「社会民主連線」リーダー・陳宝瑩さん
政府は民意を聞くべきです!

民主派団体のリーダー陳宝瑩さんが街頭演説を始めると、数人の警察官が現れ、彼女を撮影し続けた。

さらに香港では3月に「国家安全条例」が成立し、SNSへの書き込みをした人が「政府への憎しみをあおった」などとみなされ逮捕されることも増えている。

民主派団体「社会民主連線」リーダー・陳宝瑩さん
いつ何をすれば罪になるのか分からない。レッドラインが広すぎる

式典で香港行政トップの李家超長官は「国家安全条例の成立により愛国者による香港統治が実現された」と強調した。

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