【独自】「確実に殺してほしい」関根誠端容疑者から殺害頼まれた人物が語った“依頼内容” 真奈美容疑者と夫婦の関係性は 宝島さん夫婦殺害事件

栃木・那須町で宝島龍太郎さん夫婦が遺体で発見された事件で、7人目の容疑者として逮捕されたのは、夫婦の長女・宝島真奈美容疑者(31)だった。Mr.サンデーは真奈美容疑者の素顔、さらには内縁の夫の関根誠端容疑者(32)に殺害を頼まれたという人物を独自取材し、事件の核心に迫った。

「消したい人がいる」関根容疑者から“殺人依頼”

2024年4月、栃木・那須町で飲食店経営者の宝島龍太郎さんと妻の幸子さんが遺体で見つかった事件。これまでに、娘の真奈美容疑者の内縁の夫で、事件の首謀者とみられる関根誠端容疑者をはじめ、指示役、仲介役、実行役など6人が殺人の疑いで逮捕されている。

4月、事件について「犯人に対して憤りは?」と聞かれ、長い沈黙の後「分かんないですよ。考えたくないというか」と話していた真奈美容疑者。しかし、それから2カ月以上が経った6月27日に殺人の疑いで逮捕された。

今回、真奈美容疑者逮捕の決め手となったのは、事件前、関根容疑者が真奈美容疑者に送った「あいつら消してやる。ここで歩けなくさせてやる」という内容のメッセージだったという。宝島さん夫婦に向けられていた関根容疑者の敵意と憎悪を、真奈美容疑者はどう受け止めていたのか。Mr.サンデーは、関根容疑者から“殺人の依頼”を受けた人物を取材することができた。

「3月の後半ぐらいに話は自分に来ました。『消したい人がいる』と」

そう明かしたのは、検察の捜査にも協力しているという関根容疑者の知人男性だ。最初の接触で、殺害日の指定と店の売上金が報酬だと告げられたという。

「『方法は任せるんで確実に殺してほしい』でした」
――何日にやってほしいみたいな話はあった?
「4月7日でした」
――(日時指定に)理由があった?
「会社の入金がどうのこうのみたいな『そこで動くお金が(ターゲットに)いったらまずい』と自分は言われた」

そして次の接触で告げられたターゲットは、オーナーの宝島さん夫婦だった。

「誰ですか?って話したら、『うちのオーナーだよ』って。宝島さんたちですよね。『(宝島さん夫婦は)8日の(午前)2時にお金を回収に来る』という話を言っていたんで、『7日の深夜、朝方に実行』っていう話でしたね」

大きなお金が動くタイミングを狙っての犯行計画。しかし依頼された知人は協力する気がなかったという。

「しつこく言ってきたんで。ずっと(話に)乗っていただけですね。とりあえず俺はやる気もないんで」

知人男性は、殺害指定日の7日当日、関根容疑者に対し「やれません」と連絡。すると、関根容疑者から「中止にしよう」と言われたという。

「逆にあっちから『中止にしよう』ってLINEきています。『ああ分かりました』(と返信)で終わりです」
――警察になぜ言わなかった?
「まさかやるとは思わないですよね。だって簡単に言ったら親殺しじゃないですか。親殺しかぁ、みたいな。親殺しって普通に考えたらあり得ないじゃないですか」

だが、その日から約10日後の4月16日、宝島さん夫婦は遺体で発見された。

「(遺体発見後)関根容疑者に電話した。『大丈夫ですか?』って言ったら、『もう大丈夫じゃない』って。『もう終わりだよ』みたいなことを(関根容疑者は)言っていた」

覚悟を決めていたとみられる関根容疑者。その後、犯行に及んだ6人が逮捕される中、男性は、真奈美容疑者に捜査の手が及ばないことに疑問を感じていたという。

「絶対的に(犯行を)知っていたとしても、おかしくないよねっていう感じですね。しかも、自分の会社の代表取締役が殺されたわけじゃないですか。マネージャーに。マネージャーは自分の内縁の夫になっている。知らないわけないですよね」

2人を知る友人「主導権は真奈美容疑者」

真奈美容疑者は、遺体が見つかった翌日、フジテレビの取材に応じていた。そのなかで、親子の間では仕事の会話以外ないと答えていた。

「父に関しては(遺体の身元と)一致したということですよね。今、ニュースで分かったんですよ。いまだに警察から連絡もないですし。答えられることがないんです。(父親に)最後に連絡取ったのは亡くなる2日前。それもLINEだけなので。お母さんもだいぶ前ですけど、その最後の連絡もお互い仕事だったので。基本的に仕事以外の会話はないです」

「普通の家族じゃないので実際。私も海外長かったですし、まだ帰ってきて2年も経ってないので、その間に何かトラブルがあったかもしれないですし、仕事で。帰ってきて仕事を私も手伝ってはいましたけど、言っても1年。1年にも満たない」

そして、「敵は多かったと思いますよ、実際」「同業者とかに狙われてたとは思いますよ」「店舗数とかも多い」と、両親は同業者に敵が多く、狙われていたことを強調していた。

真奈美容疑者とは、どんな人物なのか。Mr.サンデーは、真奈美容疑者の高校時代の同級生に当時の印象を聞いた。

「基本的にいつも見る限り化粧も濃かったですし、スカート短い感じではありましたね。校則が厳しい学校だったんで、すごい浮いてて目立ってましたね」

真奈美容疑者は、10クラス以上ある学年の中でも目立つ存在だったという。

「とにかくたちの悪い、男子連中とつるむ。そこに後ろにいるような。お姫様みたいな感じですかね。いつも中心で笑っているような感じだった。内心自分もちょっと怖い、関わりづらい感じはあったなと」

真奈美容疑者と関根容疑者、2人を知る友人によると、進学で地元を離れた真奈美容疑者は、数年前に関根容疑者と再会し、親しい関係になったという。

「中学からの友達だから。(年齢が)1、2個違うだけ、ここら辺の地元の友達同士。久しぶりに会ったみたいだから」
――どっちが主導権ある?
「真奈美容疑者の方があると思う。(関根容疑者は)真奈美容疑者にああじゃない、こうじゃない言われてやる感じだから。お母さんをなだめるのも真奈美容疑者だし、だから誠端容疑者は何も言えない。言われたことをやるだけみたいな感じ」

一方、両親である宝島さん夫婦との関係について、宝島さん夫婦の知人は、「関根容疑者・真奈美容疑者、対、龍太郎さん・奥さんみたいな感じ」だと話す。

「奥さん(幸子さん)は元々、あんまり関根容疑者を良く思ってなかったみたいなんで、また奥さんもキツいしで、(真奈美容疑者が役員を)外されたと思いますよね。関根・真奈美、対、龍太郎・奥さんみたいな感じですよね。(2~3年前)龍太郎さんが生前『長女とうちのやつあんまり仲良くない』って言っていたから」

関根容疑者と仲良くなり親子関係悪化か

真奈美容疑者は、2024年1月に宝島さん夫婦の会社の取締役を辞任。しかし、両親が亡くなった後、代表取締役として復帰を果たしている。

真奈美容疑者と関根容疑者の友人は、関根容疑者と仲良くなってから親子仲が悪くなったと話す。

「(宝島さん夫婦が)誠端容疑者のことは嫌ってたんで、それを真奈美容疑者が逆ギレしたって感じじゃないかなって思う」
――親子仲はどうでしたか?
「もう悪い。誠端容疑者と仲良くなってから悪くなった」
――何が原因?
「誠端容疑者の素性が嫌なんだと思うよ、お母さんらは」

悪化していたという親子関係。2023年夏頃、関根容疑者は、宝島さん夫婦が経営する飲食店の元従業員に「店を自分のものにしたい」という話をしていた。

「(宝島さんの店が)自分のものになってほしい、自分のものにしたいって、この通りを。『あのババア(幸子さん)の言うこと聞かなくていい』って」

捜査関係者によると、事件の前、関根容疑者と真奈美容疑者の間で交わされたメッセージには、宝島さん夫婦がいなくなった後の店の経営の方針についてやりとりしていたことがあったという。

犯行について「知らない」と容疑を否認しているという真奈美容疑者。警察は、2人が会社の経営権を独占するため計画的に犯行に及んだとみて捜査を進めている。
(「Mr.サンデー」6月30日放送より)

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