留学先に山形いかが アンバサダーに13人就任

本県で学ぶ留学生や日本人学生13人を「やまがた留学アンバサダー」に任命した就任式=山形市・霞城セントラル

 本県を留学先に選んでもらおうと、交流サイト(SNS)を通じて山形で暮らし、学ぶ魅力の発信に取り組む県の「やまがた留学アンバサダー」13人の就任式が30日、山形市の霞城セントラルで行われた。

 昨年5月現在、県内で学ぶ留学生数は320人で、都道府県別で3番目に少ない。各分野で人手不足が深刻化する中、留学生を含む外国人材の受け入れ拡大と定着が期待されている。留学アンバサダー事業は3年目。本年度はいずれも山形大・同大大学院の学生で、インド、インドネシア、中国からの留学生3人と日本人学生10人が務める。

 就任式では任命書の交付や活動内容説明に続き、アンバサダーが「やまがた魅力体験バスツアー」の企画に臨んだ。樹氷の見学やフルーツ狩り、最上川舟下りといったコンテンツ案に加え、留学生と日本人学生の交流を深める芋煮会開催などのアイデアを出した。

 インドネシア出身で大学院農学研究科1年のイルハム・マルフ・ヌル・イスナインさん(24)は「昨年のアンバサダーの投稿を見て自分もやってみたいと思った。活動を通じて知った山形の魅力を、母国の友人に伝えたい」と意気込んでいた。

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