スイス南部で洪水 4人死亡、1人不明

スイス南部で川が氾濫し、大規模な洪水が発生した/Jean-Christophe Bott/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) スイス南部でこの週末、大規模な洪水が発生し、地元警察などによると少なくとも4人が死亡、1人が行方不明になっている。

スイス放送協会(SRF)によると、南部ティチーノ州のマッジャ渓谷では土砂崩れで3人の死者が出た。

南部バレー州の警察は、同州ザースグルントのホテルで、予想外の急激な浸水に見舞われたとみられる男性1人の遺体が見つかったと発表した。

同州警察はさらに30日、州内の村で52歳の男性が29日夜から行方不明になり、捜索を続けていると述べた。

警察によると、洪水は大雨と雪解け水でローヌ川など数本の川で水位が急上昇したために発生し、土石流や道路閉鎖の被害も出ている。

バレー州当局は30日の声明で、ローヌ川が数カ所で氾濫(はんらん)し、数百人の住民が避難したと報告。州東部のローヌ川沿いの渓谷で「大きな被害」が出ていると述べ、軍に支援を求めたことを明らかにした。

隣接する仏東部オートソーヌ県にも、29日夜から30日朝にかけて嵐が襲来した。地元当局はX(旧ツイッター)に、集中的な雨と強い突風に見舞われたと投稿した。

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