ヘルメットに五重塔、大文字、平等院鳳凰堂 パリ五輪内定のBMX中村輪夢「京都を背負ってかましたい」

 五重塔や平等院鳳凰堂など、地元京都をモチーフにしたイラストが施されたパリ五輪仕様のヘルメットを披露する中村輪夢

 自転車BMXフリースタイル・パーク男子のパリ五輪代表に内定した中村輪夢(22)=ウイングアーク1st=が1日、都内で会見した。新種目として実施された21年夏の東京五輪では優勝を期したものの5位。「東京(五輪)が終わったその時から悔しくて、パリが次の目標と思っていた。出場が決まってうれしいが、ここがゴールじゃないので、今回こそいい結果を取って日本に帰ってきたい」と雪辱への意気込みを語った。

 京都市生まれ京都市育ちの22歳。この日お披露目されたパリ五輪本番用のマシンは日本をイメージした赤と白が基調で、青いヘルメットの後頭部には平等院鳳凰堂、京都五山の送り火(大文字)、五重塔(東寺)など、京都をイメージしたイラストが施されている。「京都が大好きなので、五重塔もあるし、大文字の山があったり、地元の京都を背負ってという気持ちで、このヘルメットをかぶって、かましたい」とぶち上げた。

 また、コロナ禍で開催された3年前とは違い、パリのコンコルド広場で開催される今回は観客も詰めかける。新技も用意しているという中村は「盛り上がれば盛り上がる方が緊張しない。街中なので盛り上がると思うし、BMXは一つのエンターテインメントやと思うので、自分の技を決めたい。ジャッジにも響くと思うので、自分の走りをして、パリのお客さんを盛り上げられたらいいなと思います」と笑った。

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