カウボーイズLBパーソンズがポッドキャストの習慣をめぐるSフッカーの批判に反論

ダラス・カウボーイズのマイカ・パーソンズ【Margaret Bowles via AP】

とあるポッドキャストに出演した際、ダラス・カウボーイズのセーフティ(S)マリク・フッカーがチームメイトのラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズのポッドキャストに対する傾向に疑問を呈した。

フッカーは現地6月27日(木)に配信されたポッドキャスト『All Facts No Brakes with Keyshawn Johnson(オール・ファクツ・ノー・ブレークス・ウィズ・キーショーン・ジョンソン)』で、カウボーイズに関するさまざまなトピックについて1時間近く語っている。その中でも特に注目を集めた発言は、パーソンズがシーズン中に集中力を保つことに気をつけるべきだと考えているというものだった。

「マイカにアドバイスするとしたら、自分たちの状態を確かめて、それに向き合えって言うね」とコメントしたフッカーは、「チームで取り組んでいる中で、ランゲームがひどい状況だったとして、それを知りながら毎週、ポッドキャストに出ているとしたら、お前は何を気にしているんだって話になるからな。ポッドキャストの視聴者を気にかけているのか、それともチームの成功や自分たちの目標であるスーパーボウル制覇を気にかけているのかってね」と続けている。

パーソンズはこの批判に注目し、現在は削除されているものの、ソーシャルメディアへの投稿で反論した。

『The Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』によると、その投稿には「そんなことはポッドキャストじゃなくて、直接言えばよかったのに! 俺の番号は知っているだろ、ファミリー! @MalikHooker24、お前は俺のロッカーメイトだ! つまり、いつでも言えたはずだ! それに、ポッドキャストはオフの日に収録していると分かっているだろ! なんでみんなの準備と集中力について話さないんだ」とつづられていたという。

パーソンズは2023年に、レギュラーシーズンの開幕に合わせて自身のポッドキャスト『The Edge with Micah Parsons(ジ・エッジ・ウィズ・マイカ・パーソンズ)』を開始。毎週、最新エピソードを公開し、カウボーイズやリーグ全体の直近の試合に対する感想を共有していた。

パーソンズは正直な意見を持って番組に臨んでいたため、しばしばその発言が取り沙汰されることはあったものの、ポッドキャストの収録時間がフィールドでの準備に影響を及ぼしているようには見えなかった。

カウボーイズ守備陣のリーダーであるパーソンズは、昨季にサック数(14回)でキャリアハイを更新。NFLでの3シーズンでサック13回を下回ったことが一度もないパーソンズは、ディフェンス部門年間最優秀選手賞の投票でも3位より下につけたことがない。パーソンズが加入してからカウボーイズのディフェンスは相手チームにとって厄介な存在となっている。また、カウボーイズ守備陣は1990年代――カウボーイズファンが再び戻りたいと切望している伝説的な時代――以降で初めて、被得点のランキングにおいて3シーズン連続でトップ10入りを果たしている。

さらに、オーナーのジェリー・ジョーンズを筆頭に、声高に語りかけるのはカウボーイズ流のやり方だ。

とはいえフッカーには、ダン・クインのスキームから新守備コーディネーター(DC)マイク・ジマ―のスキームに切り替わる際に生じる支障にどのように対処するのが最適かについて、自分の意見を述べる権利がある。昨季に15試合で先発を務めたフッカーはベテランとして重要な意見を持っている。その哲学は、ディフェンシブエンド(DE)マーショーン・ニーランドやLBマリスト・リウファウ、ディフェンシブバック(DB)ケイレン・カーソンといった新人選手たちを根底から支える助けにもなるだろう。

パーソンズのポッドキャストに関する両者のコメントは大きな問題にはなっていないが、カウボーイズが2024年のレギュラーシーズンにこれまでの数年よりも苦しい状況に置かれた場合は、再びこの話題が取り上げられる可能性はある。

【RA】

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