220kV送変電工事が全線貫通、最高地点は標高5千メートル超 中国新疆ホータン県

220kV送変電工事が全線貫通、最高地点は標高5千メートル超 中国新疆ホータン県

  【新華社ウルムチ7月1日】中国送電大手の国家電網はこのほど、新疆ウイグル自治区ホータン(和田)地区ホータン県レアメタル鉱業パークの220キロボルト(kV)送変電プロジェクトの全線が6月29日に貫通したと明らかにした。最も高い場所では標高5390メートルの地点に建設された鉄塔もあり、これは220キロボルト送電鉄塔ではこれまで中国最高標高となる。

 プロジェクト総投資額は約5億8600万元(1元=約22円)、送電線の全長は210キロで、220キロボルト変電所1カ所と鉄塔560基を建設。平原、ゴビ(乾燥地帯)、砂漠、丘陵、高山、高標高山岳地帯を越えて伸びる送電線は、4割近くが標高4千メートル以上の場所にあり、うち5キロは標高5千メートル以上に位置している。

  プロジェクトはホータン県大紅柳灘レアメタル鉱業開発のインフラの一つとして2023年2月に着工し、今年7月末までに運用を開始する予定。国家電網傘下の新疆電力は、高原、高地・寒冷地、高標高地区の脆弱(ぜいじゃく)な生態系を十分に考慮し、水土保全プログラムを実施。対象区域に適した高木や低木、草を植え、土壌浸食を防いでいる。(記者/杜剛)

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