【禁断の扉】オスプレイはAEW世界王座奪取ならず ストリックランドとの壮絶死闘に敗れる

健闘をたたえ合ったウィル・オスプレイ(左)とスワーブ・ストリックランド ©All Elite Wrestling

新日本プロレスと米国・AEWの合同興行「Forbidden Door」(30日=日本時間7月1日、ニューヨーク州ロングアイランド・UBSアリーナ)でウィル・オスプレイ(31)がAEW世界王者のスワーブ・ストリックランド(33)に敗れベルト奪取はならなかった。

今年2月に新日本マットを去ったオスプレイは、新天地のAEWで破竹の快進撃。5月にはAEWインターナショナル王座を獲得し、ついに古巣との合同興行で最高峰王座挑戦にこぎつけた。

憧れのハヤブサのマスクで大一番に登場した挑戦者は、ストリックランドの破天荒な猛攻にさらされた。コーナー最上段から場外放送席めがけたスワーブストンプを浴びると、場外フェンス上にパイルドライバーで突き刺される。それでもスワンダイブ式オスカッターからオスカッターで反撃に転じると、ストームブレイカーをさく裂させた。

しかしこれをカウント2で返されると、奥の手ストームドライバーも阻止されてしまう。さらにヒドゥンブレードがレフェリーに誤爆してしまったことで、試合の流れは一気にストリックランドに傾いていく。混乱に乗じて現れたドン・キャリスからドライバーを手渡されたオスプレイは、これを拒絶。しかしこのやり取りの際に回復したストリックランドのハウスコールからスワーブストンプを浴びて大ダメージを負ってしまう。

なおも続くスワーブの猛攻に驚異の粘りで3カウントだけは許さないオスプレイだったが、反撃のヒドゥンブレードにはもはや力が入らない。最後はハウスコールからのJMLドライバーでついに力尽きた。

壮絶な死闘の末に敗れたオスプレイは、これがAEWマットでのシングル初黒星となった。加えて指示に背いたことでドン・キャリスとの確執も生じる可能性があるだけに、今後の動向に注目が集まりそうだ。

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