Francois Murphy
[ウィーン 28日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は28日、イランが2週間前に通告した中部フォルドゥの施設でのウラン濃縮用遠心分離機の増設について、予定数の半分が設置されたが、まだ稼働していないとの報告書をまとめた。
ロイターが報告書を入手した。
イランは2週間前、IAEAに対し、フォルドゥの施設で「IR6型」遠心分離機を連ねたカスケード8基を3─4週間以内に設置すると通告していたが、IAEAによると、このうち2基が2日以内に設置され、その後さらに2基が設置された。
IAEAは6月5日、イランに対しIAEAとの協力を強化し、査察官の受け入れ拒否を撤回するよう求める決議を採択したが、外交筋によると、イランはこの決議を受けてウラン濃縮活動を強化している。イランはこうした決議に反発する傾向がある。
米政府は6月27日、イランが核開発を拡大しているとして追加制裁を発表した。
イランは6月、中部ナタンズの施設に設置した遠心分離機の稼働を拡大する方針もIAEAに通告している。