国際宇宙ステーションでの船外活動、7月末まで延期–「宇宙服」でトラブル続出

米航空宇宙局(NASA)は米国時間6月28日、国際宇宙ステーション(ISS)での船外活動(Extravehicular Activity:EVA)を7月末まで延期することを明かした。宇宙服から冷却剤が漏洩していることに起因している。

直近のISSでは宇宙服を巡るトラブルが続出しており、6月18日には「不快感」からEVAを中止。24日には宇宙服から冷却材が漏れ出し、EVAが再度中断され、船外活動の再点検が実施された

7月2日に2人の宇宙飛行士によるEVAが予定されていた。しかし24日に起きたトラブルの調査に十分な時間が必要だとして、その予定は7月末まで延期された。

7月末に延期されたEVAでは、Tracy C. Dyson氏とMike Barratt氏による「ハードウェアの交換と設置、科学機器の将来的なアップグレードの準備、宇宙ステーションのパイプラインの写真撮影検査」を実施する予定だ。

宇宙服は「船外服」とも船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit:EMU)とも呼ばれる。

Boeingの「Starliner」の有人飛行試験(CFT)でISSに滞在中のSuni Williams氏(中央上)とButch Wilmore氏(中央下)。第71次長期滞在クルーで宇宙服を着用しているMike Barratt氏(左)とTracy C. Dyson氏(右)(出典:NASA)

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NASA発表

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