ドゥカティ、2連続ダブル表彰台。優勝のバニャイア「レースタイムが昨年より30秒も速いなんて信じられない」/第8戦オランダGP

 6月30日、2024年MotoGP第8戦オランダGP MotoGPクラスの決勝がTT・サーキット・アッセンで行われた。ドゥカティ・レノボ・チームはフランセスコ・バニャイアが優勝、エネア・バスティアニーニは3位と2戦連続でのダブル表彰台を獲得した。

 決勝において直近2戦は優勝を飾り、好調なバニャイアは今回も初日から速さを見せ、ポールポジションを獲得。土曜のスプリントでは、決勝に向けてリヤタイヤの確認も兼ねていたというが、早々にホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)を引き離して独走での優勝を手にした。

 決勝でもホールショットを奪うと、一度もトップを譲ることなく完璧なレース運びを展開。最終的に2位のマルティンと3秒676のリードを築き、さらに昨年の第8戦オランダGPにおけるレースタイムより30秒426速い40分07秒214で完走を果たした。バニャイアはポールポジション獲得から、スプリントと決勝ともにパーフェクトウインを成し遂げ、圧倒的な強さを見せた。

フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2024MotoGP第8戦オランダGP

 バスティアニーニは、予選11番手となったものの、スプリントでは序盤から着実に順位を上げていた。残り5周を切ると、一気に前を走る2台を捉えて計7つの順位を上げて4位を獲得した。日曜の決勝では序盤こそ順位を上げられずにいたが、中盤以降にポジションを上げていく。

 前戦のイタリアGPでも、終盤まで余力を残していたバスティアニーニは、今回も終盤に勝負を賭けた。残り10周を切る頃には、3位争いを展開するグループに追いつき、やや接触もあったものの早々に3台をパス。そして残り4周でマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)をも交わすと、みるみる後方を引き離して3位表彰台を手にした。

 母国GPとなった前戦の第7戦イタリアGPに続き、ダブル表彰台獲得とドゥカティ・レノボ・チームにとっても嬉しい結果となった。ランキングにおいても、バニャイアはトップのマルティンに10ポイント差にまで詰め寄っており、バスティアニーニも4位につけている。

エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2024MotoGP第8戦オランダGP

■フランセスコ・バニャイア(決勝:優勝)
「今週末は本当に楽しかったし、すべてが完璧だった。僕たちは素晴らしい仕事をしたと思うし、チームに感謝している。木曜日にはすでにマシンのセットアップについての明確なアイデアがあったし、FP1の後は基本的な準備が出来ていたんだ」

「今日のレースタイムが昨年より30秒も速いということは、信じられないことだよ。天気も素晴らしく、素早く正確なレース展開ができたし、自分たちの潜在能力を最大限に発揮することが出来た。次のザクセンリンクでは、2つの激しいレースが予想されるね」

■エネア・バスティアニーニ(決勝:3位)
「レース自体はちょっと奇妙なものだったけれど、信じられない結果だよ。序盤から頑張ってプッシュしようとしたけれど、特に右コーナーの立ち上がりでリヤエンドに少し苦労したんだ。でも、周回を重ねるごとにフィーリングが良くなり、他のライダーが少しペースを落としたときでも、僕は自分のペースをキープしながらもう少しプッシュすることが出来た。なんとか表彰台を争うライダーたちとの差を埋めることが出来たんだ」

「何度かオーバーテイクも楽しんで、最終的には3位になった。もちろん、ペッコ(バニャイア)は手が届かないところにいるのはわかっていたし、マルティンも彼について行こうと頑張っていたから、僕はこれで良かったと思う。とても嬉しいし、チームの仕事に感謝したいよ。2日前は良い成績を残せるような状況ではなかったけれど、今は表彰台に上がれているからね」

2戦連続ダブル表彰台を獲得したドゥカティ・レノボ・チーム/2024MotoGP第8戦オランダGP
エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2024MotoGP第8戦オランダGP
フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2024MotoGP第8戦オランダGP

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