豪求人広告、6月は5カ月連続減 高金利と景気減速で労働需要鈍化続く

[シドニー 1日 ロイター] - オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)と求人情報サイトのインディードが1日発表した6月の豪求人広告件数は前月比2.2%減少し、5カ月連続で減少した。高金利と景気減速で労働需要が引き続き鈍化した。

前月改定値は1.9%減だった。第2・四半期は前期比7.1%減少し、第1・四半期の3.0%から減少ペースが大きく加速した。

前年比では17.6%減少したが、コロナ禍前の水準を依然17.8%上回っている。

ANZのエコノミスト、マデリン・ダンク氏は「求人広告の減少ペースは加速している。労働市場の他部門でも同様の傾向が見られ、好調なスタートから数字が鈍化している。とはいえ、失業率は4.3%とわずかな上昇にとどまるとみている」と述べた。

6月は清掃員、小売り、食品サービスの需要鈍化で求人広告が減少した。

© ロイター