福島県郡山市の大安場史跡公園の企画展「正直古墳群の全て」は6日、同公園ガイダンス施設で開幕する。市内田村町にある正直古墳群で進む調査の、これまでの成果を紹介する。8月25日まで。
正直古墳群は45基からなり、東北地方でも珍しい4世紀から5世紀まで継続する古墳群として知られる。石製模造品と呼ばれる祭祀（さいし）遺物が多く出土しているほか、石棺や木棺、棺（ひつぎ）の周りを石や木炭で埋めるなど多彩な埋葬施設に特徴がある。
企画展では正直古墳群の概要、4世紀、5世紀前半、同後半それぞれの古墳、正直古墳群の意義などをイラストや出土品を展示して解説する。さまざまな土器や子どもを埋葬したと考えられる壺棺、棺に入れられた石製模造品などを見ることができる。
記念講演会を8月4日午後1時30分から開く。山田俊輔千葉大大学院教授が「古墳時代の海の民、山の民」と題して話す。
大安場史跡公園の佐久間正明所長と渡辺咲良さんは「これまでの成果を一堂に展示する。ぜひ見てほしい」と来園を呼びかけた。
開館時間は午前9時から午後5時まで。7月8日と16日は休館。問い合わせは同公園へ。
（郡山版）
