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ホンダが展開する事業には、二輪/四輪/パワープロダクツがあるが、こうした3本柱に加え、モータースポーツの魅力を「見て、触って、体感する」を目的としたイベント「Enjoy Honda 2024」がモビリティリゾートもてぎで開催された。ここでは「パワープロダクツの世界」を中心にレポートする。(文:千葉知充 写真:永元秀和 TEXT:Tomomitsu Chiba PHOTOS:Hidekazu Nagamoto 「Motor Magazine」2024年8月号より)
日常ではなかなか目にすることができない製品を展示
2001年の初開催以来、累計で100万人以上が来場するホンダのファンイベント「Enjoy Honda(エンジョイ ホンダ)」は2024年もマリンメッセ福岡(4/20〜21)、モビリティリゾートもてぎ(5/18〜19)、夢メッセみやぎ(5/25〜26)で開催され、12/14〜15にはアイテムえひめでも開催予定である。
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モビリティリゾートもてぎでは、クルマやバイク、福祉車両展示の他、トライアルバイクショー、電動バイクやキッズカート体験、なりきり!トライアルライダー&Moto GPライダー、レーシングコースを先導車付きで走れるMy Honda Runなどのコンテンツが用意されていた中、今回はパワープロダクツブースを取材した。
ここのテーマは「Honda パワープロダクツの世界」であり、日常ではなかなか目にすることができないさまざまなパワープロダクツ製品を展示、実際に「見て」「触る」ことで新たな魅力を発見し、素敵な想い出として持ち帰ることができるというもの。
インスタ映えスポットとして用意されたのは、「なりきりフォトスポット」である。ここには、乗用芝刈機「HF2417」、最新型耕うん機「FU700」、高性能除雪機「HSS760」が背景とともに展示され、実際にサッカー場での芝刈り、大規模農場での耕うん、豪雪地帯での除雪作業をしている写真が撮影できるユニークなもの。当日は、多くの家族が特別な瞬間を写真に収め、撮る方も撮られる方も笑顔だった。
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多くの子どもたちが夢中になったのが、ロボット草刈機「Grass Miimo(グラスミーモ)」のデモンストレーションである。その動く姿を追う子どもたちが話かけたりするなど目を輝かせていたのは、充電のためにベースステーションに戻る時である。ちなみにこの充電用の電源に使われていたのが蓄電機「LiB−AID E500」だ。
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マックスファクトリーとコラボしたプラモデルも大人気
会場内でひときわ迫力ある展示は、ホンダ市販モデル初のV8エンジンを搭載した最新の大型船外機「BF350」である。この船外機については「Motor Magazine」2024年4月号でレポートしているので詳細は省略するが、注目したいのはそのプラモデルが新作として制作されたこと。
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パワープロダクツ製品はマックスファクトリーから「みのり with ホンダ耕耘機 F90」や「みのり with ホンダ小型除雪機HSS1170n」などがプラモデルとなっていたが、その最新版「みのり with ホンダ船外機 BF350」(2025年1月発売予定)が展示されていた。細部の再現度の高さはこれまでのシリーズと同様でこれも人気となりそうだ。さらにマックスファクトリーの宮澤陸さんによる制作デモンストレーションも、注目を浴びていた。作る楽しさ、眺める歓びが体験できるブースだった。
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ところでこのパワープロダクツブースの説明員を見て驚く人も多かったかもしれない。なんと蓄電機と発電機コーナーは、全日本ロードレース選手権の最高峰、JSBクラスへの参戦ライダーが担当。この日も発電機は伊藤和樹選手(2023年JSBクラスランキング9位)、蓄電機は岩田 悟選手(2023年JSBクラスランキング10位)が来場者に丁寧に説明していた。
ちなみに発電機はポータブルな最新型「EU26i」とカセットボンベを使い発電する「EU9 iENEPO」、蓄電機は「LiB−AID E500」と「LiB−AID E500 for Work」が展示され、後者はモニターや扇風機などの電源やスマートフォンの充電ができるスペースとしても喜ばれていた。
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伊藤選手に、レースとは違い製品のことを覚えるのは大変ではないですか、と聞くと「勉強しているから大丈夫です。ホンダが好きな人とこうした機会に話せるのはとても楽しいです」と言い、岩田選手も積極的に来場者に話しかけ、蓄電機のメリットを説明する姿が見えた。この日の会場は、多くの笑顔にあふれていたのが印象的。多くの人がHondaパワープロダクツのことを記憶と記録に収めたことだろう。