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Stefanno Sulaiman Fransiska Nangoy
[ジャカルタ 1日 ロイター] - インドネシア統計局が1日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.51%上昇した。伸び率は9カ月ぶり低水準となり、中銀が目標とする1.5─3.5%のレンジ中央付近だった。
ロイター調査では2.70%上昇が予想されていた。5月は2.84%上昇だった。
コアインフレ率は1.90%。アナリスト予想の1.94%に届かず、5月の1.93%から低下した。
統計局の担当者は記者団に対し、食品価格が6月のインフレに寄与した一方、金融サービス価格には若干のデフレ圧力が見られたと説明した。
インフレ率は昨年半ば以降、中銀の目標内にとどまっているが、通貨ルピアの対ドル相場が軟調なことから、中銀は輸入インフレの兆候を注視している。
エコノミストは、インフレ率の低下は政策緩和に好都合だが、中銀はルピアの安定維持に焦点を当て続けるとみている。
DBSのエコノミスト、ラディカ・ラオ氏は「今年の金利は現状維持という基本的な見方を維持するが、ルピアへの圧力が高まる場合には利上げの可能性も少しある」と述べた。