宇和島市津島町岩松の三島神社の宮司福永得二さん(64)が、神職の務めの中で体験した怪異な出来事をつづったノンフィクション「おっこちきる」を自費出版した。
福永さんは、神社で15代目の神主を務め、普段は同市御幸町1丁目で美容室を営む。本では2023年、40代男性に取りついた霊を悪戦苦闘しながらおはらいする過程を描いた。「おっこちきる」は、霊の正体にまつわるキーワードとして登場する。
エピソードの随所に九島など宇和島の風景や、じゃこ天といった名物を盛り込み、会話は方言で展開する。福永さんは「心霊現象という常識では理解しがたい世界だが、怖くなく、笑いどころも満載。