関脇大の里「上目指す」 大相撲番付発表 所要7場所、昭和以降2位

新関脇に昇進し、番付表を持つ大の里=1日、愛知県安城市の二所ノ関部屋宿舎

 日本相撲協会は1日、大相撲名古屋場所(14日初日・ドルフィンズアリーナ)の番付を発表し、先場所で初優勝を果たした大の里(津幡町出身、二所ノ関部屋)が新関脇に昇進した。幕下付け出しデビューから所要7場所の新関脇は武双山と並び、昭和以降2位の速さ。幕下付け出しから「最速制覇」を遂げた大器は三役2場所目でさらなる活躍を誓う。

 大の里は愛知県安城市の二所ノ関部屋宿舎で記者会見し「また上に目指すものがあるのは三役の特権。大事な場所になるので、一生懸命頑張りたい」と意欲を示した。

 能登半島地震からこの日で半年を迎えた。「土俵の上で勝つことが一番大事。その姿を石川の皆さんに見せ、喜んでもらいたい」と土俵に向かう思いを明かした。

 夏場所は幕下付け出しから所要7場所での「史上最速」での幕内優勝の快挙を達成。初めてまげを結って臨んだ先場所は12勝3敗で67年ぶりの新三役制覇を成し遂げた。新入幕から3場所連続で11勝以上の活躍により、今場所の成績や内容次第では大関昇進も期待される。24歳の大器は「(目標は)自分の中に秘めている。気を緩めずにやっていきたい」と一層の飛躍へ決意をにじませた。

© 株式会社北國新聞社