すすきののホテルで男性が殺害され、頭部が持ち去られた事件。主犯格とされる娘の犯行を手助けしたとして起訴された母親の裁判に、父親が証人として法廷に立ちます。
伊藤榮祐記者)
「きょうの裁判は両親が顔をあわせるとあって、多くの人が列を作っています。」
わずか48の傍聴席を求め実に594人が列を作りました。
実行犯とされる娘の両親が法廷にそろう注目の裁判です。
札幌・すすきののホテルで男性が殺害され頭部が持ち去られる衝撃の事件から1年。
親子3人がそろって逮捕・起訴されるという異例の展開を見せました。
娘の瑠奈被告が殺害した男性の頭部を自宅に隠すことを容認したなどとして、死体遺棄ほう助などの罪に問われている母親の浩子被告。
1回目の裁判では浩子被告は「娘から持ち帰った頭部を隠したいと言われたことはない」などと起訴内容を否認。事件当時の様子や家族関係について、弁護側・検察側がこのように主張しました。
弁護側の冒頭陳述
「浩子被告は瑠奈被告から「見て」と言われて浴槽に来るように言われた。そこで目にしたのは人間の頭部だった。浩子被告は「この世の地獄がここにある」と思い深い絶望感に襲われた」
検察側冒頭陳述
「両親は瑠奈被告を“お嬢さん”と呼び敬語を使っていた。瑠奈被告に奴隷扱いされても叱ることもせず、文字通り“瑠奈ファースト”の親子関係が形成されていた」
そして2回目の裁判では殺人ほう助などの罪に問われている父親の修被告が証人として法廷に立ちます。異様ともいえるこの事件の真相、そして家族の関係について、修被告は何を語るのでしょうか。
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