目黒蓮『海のはじまり』月9ブランド復活のカギを握る大竹しのぶ 『silent』方式“初回がいきなりヤマ場”

目黒蓮(C)ピンズバNEWS

Snow Man・目黒蓮(27)主演の月9ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)の初回が、ほかの夏ドラマに先駆け7月1日に放送される。人気ドラマのブランド復活に向け、スタートダッシュとなるだろうか。

ヒット作を連発していた月9ドラマだったが、昨年7月期『真夏のシンデレラ』の全話平均視聴率が5.6%と低迷して以降、10月期『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』が5.3%、1月期『君が心をくれたから』が5.8%。前期の『366日』は健闘すると思われたが、結果は6.1%で凋落ぶりが続いている。

そこで、期待されているのが目黒の月9初主演の本作だ。脚本・生方美久氏、演出・風間太樹氏、プロデューサー・村瀬健氏と、2022年10月期に放送されて社会現象を巻き起こした、『silent』チームが再集結した完全オリジナル作品で、月9ブランドの復活を狙っているのは明らかだろう。

同ドラマで目黒が演じる主人公・月岡夏は、百瀬弥生(有村架純/31)と交際中。ある日、大学時代に付き合っていた、同級生・南雲水季(古川琴音/27)が亡くなったと知り、夏は葬儀場へ。そこで出会った海(泉谷星奈/7)という6歳の女の子が、自分と水季の娘だと知ることで物語が動き出す。

公式サイトで「さまざまな形の“親と子”のつながりを通して描く、愛の物語」と説明されており、恋愛メインのドラマではないようだ。はたして、『silent』レベルのヒットとなるだろうか――。

■『海のはじまり』ヒットのカギは第1話

「注目すべきはキャスティングです。有村、古川、池松壮亮(33)と実力派を揃えていますが、なにより注目なのは大竹しのぶ(66)で、大竹が演じるのは亡き水季(古川)の母親で、海を育ててきたという重要な役どころです。

22年10月期の月9『PICU 小児集中治療室』(同局系)の吉沢亮(30)の母親役で見せた、鳥肌の立ちそうな圧巻の演技は記憶に新しく、本作でも要になるはずです。しかも、初回から登場するとあり、スタートダッシュを狙うには盤石です」(ドラマライター/ヤマカワ)

ほかの夏ドラより早いスタートで、初回から視聴者をつかめば、その後にはずみがつくか――。

「大ヒットした『silent』も、初回の佐倉想(目黒)の青羽紬(川口春奈/29)に向けた《うるさい》というひと言で、一気に注目されました。スタッフが同じこともあり、『海のはじまり』も初回から大きなヤマ場を作ってくるはずで、そこに大竹が絡んでくれば、強烈なシーンが展開されるでしょう」(前同)

高校時代、想と紬は付き合っていて、初回冒頭、雪が降る中で紬が「雪降ると静かだよね」と語りかけると、想が「青羽の声うるさい」と応じ、2人で笑い合う回想シーンが。その後、想は病気で聴覚をほぼ失い、一方的に紬に別れを告げたのだが、8年後に偶然再会。何も知らずに語りかける紬に、想は手話で「うるさい」と返し……という展開が多くの視聴者の心を揺さぶった。

初回のあのシーンが、後の『silent』ブームを作ったと言ってもいい。『海のはじまり』も初回から重要人物が顔を揃え、注目するべき回になりそうだ。はたして月9ブランド復活となるか、注目したい。

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