「娘の精神壊れていく…」ススキノ殺人 母親公判に父親出廷

札幌・ススキノで去年、男性が殺害され親子3人が起訴された事件で、母親の2回目の公判がきょう札幌地裁で行われ、父親が証人として出廷しました。

ススキノのホテルで去年7月、恵庭の会社員の男性が殺害され頭部が切断された状態で見つかった事件では、札幌・厚別区の田村瑠奈被告ら親子3人が殺人などの罪で起訴されています。

きょうは死体遺棄ほう助などの罪に問われている母親の浩子被告の2回目の公判が行われ、父親の修被告が出廷し証言しました。

修被告は遺族に対し、「言葉ではとても言い尽くせない取り返しのつかないことになってしまった。本当に申し訳ない思いでいっぱい」とした上で、瑠奈被告に常に気を使う特異な家庭環境になっていたことについて、「娘の暴力が怖いということではなく娘の精神が追い詰められる、壊れていくことに対して怖いなという思いや心配する気持ちがあった」などと明かしました。

検察側は、捜査に関係した警察官などほう助罪としては異例の25人もの証人尋問を求めています。

きょうの公判では、殺害された男性の妻の「私たち家族にとって良い父親でした。あの日出かけることをなぜ止められなかったのか。ただ、本当のことが知りたい」などとする言葉も紹介されました。

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