WRC第7戦ラリー・ポーランドでTGR-WRTの69号車 ロバンペラ/ハルットゥネン組が優勝 1-2フィニッシュに豊田章男TGR-WRT会長がコメント

by 編集部:北村友里恵

2024年7月1日 発表

表彰式。TGR-WRTが1-2フィニッシュ

WRC(2024年FIA世界ラリー選手権)第7戦ラリー・ポーランドの最終日デイ4が6月30日にポーランド北東部「ミコワイキ」のサービスパークを起点に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)が優勝した。

ラリー・ポーランドでは、1位が2:33:07.6でカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)、2位が2:33:35.9でエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)で、TGR-WRT勢が1-2フィニッシュとなった。3位は2:33:50.3でアドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア組(フォード Puma Rally1 HYBRID 16号車)。

なお、ロバンペラ選手の優勝は第3戦サファリ・ラリー・ケニア以来となる今シーズン2勝目。WRCトップカテゴリーでの優勝回数は13となった。

優勝したカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組のTOYOTA GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車
2位を獲得したエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組のTOYOTA GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車

WRCの次戦は、7月18日~21日にかけて開催される第8戦「ラリー・ラトビア」。バルト3国のラトビアでWRCが開催されるのは今回が初めてで、これまでWRCが開催されていたエストニアと入れ替わるかたちでシリーズに加わることになる。

豊田章男TGR-WRT会長コメント

今回のラリーではレッキ中の事故により17号車 オジエ組が急遽欠場となりました。オジエ、ランデ両選手を含め事故に関わった全員がすでに退院していること、改めて私からも報告いたします。

オジエ選手とランデ選手の走りを楽しみにされていたファンの皆さまには大変残念な思いをさせてしまいました。

ポーランドでのWRC開催はトヨタ再参戦の2017年以来です。セブがポーランドの道をトヨタのクルマで走るとどうなるのか? 私もとても楽しみにしていたので、欠場の知らせは本当に残念でした。2人にはまた違う道で、私たちファンがワクワクするような走りを見せてもらいたいと思います。

一方、チームからの急なお願いにも関わらず、「チームをサポートしたい」という思いで走ってくれたカッレとヨンネに心から感謝しています。

「優勝を期待しているわけではない……」「少しでもチームの助けになってくれれば……」とヤリ-マティからも伝えられていたはずが、まさかの優勝。短い時間で最大限の準備をしてくれて、結果を残してくれた2人には本当に驚かされました。カッレ、ヨンネ、うれしい想定外をありがとう!

17号車から69号車への急転換も簡単なことではなかったと思います。それを成し遂げてくれたチームメンバーにも感謝しています。みんな、ありがとう!

そして、エルフィンとスコット、貴重な2位をありがとう! 2人のおかげでTOYOTA GAZOO Racingはワンツーフィニッシュを飾れました。

シーズンの折り返し地点となるこのラリーでワンツーフィニッシュを飾れたこと、マニュファクチャラーズタイトルに向けて大きな意味があると思っています。

そして、エルフィンとスコットにとっても大きな意味のある2位だったはず。エルフィンとスコットはホームラリーに強い! 2つのホームラリーを含むシーズン後半戦も期待しています!

シーズン後半戦もチームみんなで力を合わせて戦っていきましょう!

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