スズキ、インドのマネサール工場でバイオガスプラントを稼働 年間約190tのCO2を削減

by 編集部:北村友里恵

2024年7月1日 発表

インド・マネサール工場でバイオガスプラントを稼働

スズキは7月1日、同社のインド子会社となるマルチ・スズキ・インディア(マルチ・スズキ)がハリヤナ州マネサール工場でバイオガス精製のための試験的プラントを設置し、6月から稼働を開始したと発表した。

この施設は実用プラントとほぼ同等の機能を持った試験的なパイロットプラントで、マネサール工場の敷地内で栽培されたネピアグラスと呼ばれるイネ科の多年草と、工場食堂で出た残飯を原料としてバイオガスを発生。ガスは同プラント内で精製されて、工場の食堂での調理や生産工程で活用されるほか、残渣は有機肥料として工場内でネピアグラスの栽培などに使用されるという。

このプラントでは1日0.2tのバイオガス精製を見込んでおり、このガスの活用によって年間約190tのCO2の削減を見込むとしている。

マルチ・スズキは、各工場への太陽光パネル設置やグリーン電力の採用など、さまざまな形で再生可能エネルギーの活用を進め、今後2024年度から3年間で、計45億ルピー(約79億円)を再生可能エネルギー関連事業に投資し、CO2の削減に取り組んでいく。

スズキグループはバイオガス事業などの再生可能エネルギーを通じて環境負荷の軽減を図り、カーボンニュートラル社会の実現に向けて取り組んでいくとしている。

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