SNS型ロマンス詐欺で約6700万円の被害 投資話で80代女性が暗号資産運用、送金 大分

今年3月から6月にかけて、SNS型ロマンス詐欺で大分県別府市に住む80代の女性が約6700万円をだましとられる被害にあったことが分かりました。

警察によりますと、別府市に住む80代女性は今年1月、日本人男性を名乗る者からSNSのDMを受け取り、やり取りを繰り返して親密な関係になりました。

その後、女性は、「金に投資すれば安定した利益が得られる。取引プラットフォームに登録し、投資をすれば円安の影響を受けない」なとど言われ、指定口座に現金30万円を振り込みました。

さらに、「暗号資産で投資した方が税金を支払わずに済む」などと言われ、指示に従い、正規に購入した6665万円分の暗号資産を受取人コインアドレスに送金したということです。

女性が6月27日、県外に住む息子にお金を貸してほしいと電話連絡し、事情を聴いた息子が詐欺を疑い、警察に連絡して発覚しました。

県警によりますと、大分県内で今年1月から6月末までに起きた「SNS・投資・ロマンス型」による詐欺被害(速報値)は145件で、被害額は約9億9525万円に上っています。

警察はSNSで知り合った相手から投資を勧められるのは詐欺の手口で、現金を振り込む前に家族や警察に相談してほしいと呼びかけています。

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